So-net無料ブログ作成
前の10件 | -

第1回令和記念西国三十三カ所霊場ツーリング [バイク]

 2019年4月30日をもって平成が終わり、翌5月1日より令和となった。管理人は新元号「令和」を生きた証として、ある企画を立案した。それは西国三十三カ所霊場巡礼であった。
 実は管理人は平成時代に既に西国三十三カ所巡礼を行っている。しかし如来と菩薩の違いもわからないなど、仏教に関する知識が足りない頃から始めていたので、当初は朱印を押してもらうにしても、まさしくスタンプラリー感覚であったし、他の用事のついでに参っていたので順番もバラバラだった。別に第一番札所からも参らねばならない決まりはないし、むしろ順番に参らない方がいいという人すらいるけど、管理人は次の元号を迎えた時には順番に巡礼しようと決めていた。
 当時、皇室典範には天皇が崩御した場合に限り、元号が変わることになっていて、それは、管理人が会社を定年を迎えた頃だろうと予想された。しかし特例法の成立により、明仁天皇は上皇になられ、徳仁皇太子が天皇になられる、譲位が実現することになった。よって予想より10年以上早く、新元号を迎えることになった。定年後の巡礼は体力的にきついと思っていたので、上皇陛下のご英断に感謝するしかない。
 また今回の2度目の巡礼に関しては、順番に参拝する以外に新たな条件を付け加えた。それはすべて自分のバイクで巡礼するということと、般若心経を写経して各寺院に納めることであった。
 まとめると次の3つを令和巡礼の条件とした。
1.第一番札所から順番に回る
2.自分のバイクで巡礼する
3.写経してそれを納める

 西国三十三カ所参り専用の朱印帳と写経セットを購入した。管理人はとても悪筆なので楷書のなぞり書きを購入した。
写経用紙.jpg
↑買った写経用紙
 令和初日となる令和元年5月1日。記念すべき初めての写経をやってみた。本来は身を清め、香を焚いてするものらしいが、手を洗い、歯を磨いただけだった。極楽浄土があるという西に向いて写経を始めた。静かに筆を進めるため家族には「これから写経するので、邪魔しないで」と釘を刺しておいた。写経は約30分かかった。これを33カ所と番外3カ所、それにお礼参りの善光寺と高野山を含めると38枚書かないといけない。
2019050901180900.jpg
↑初めて書いた写経
 管理人のバイクはスズキアドレスV125S。通勤はもちろん中山道、東海道を駆け抜けた相棒だ。
 管理人は和歌山市在住である。那智勝浦町にある青岸渡寺を目指す最短コースは、すさみまで高速道路を利用するコースだ。しかしアドレスは125ccなので高速道路に乗ることができない。次に距離的には国道24号線で五条まで行き、そこから吉野を経由して、熊野川沿いに下るのが最短コースとなる。しかし管理人は未だ乗ったことのない高野龍神スカイラインを利用してみたかった。
 結局できあがったルートは、国道24号線を東進し、笠田から高野山に入り、高野山から高野龍神スカイラインで竜神に向かい、そこから中辺路を経由し熊野川を沿いを南下し新宮市を通り、那智勝浦町に至ることにした。帰りはひたすら国道42号線を串本、田辺、御坊、有田を通って和歌山市方面に進むことにした。距離は遠回りとなるが、帰りの半分は暗闇の中を走ることになるので、人口の多い紀南海岸沿い地域を走った方がいいという判断であった。
ルート1.jpg
↑和歌山県のほぼ外周を走るルートになった。

 5月3日午前8時、いよいよ巡礼に出発した。
 9時20分、高野山のコンビニで休憩。景観に配慮して落ち着いた配色になっている。高野山はすっかり外国人に有名になった。我々日本人がインドのタージマハルに行くとの同じような感覚だろうか。
s-IMG_1328.jpg
↑景観に配慮したコンビニ
 高野龍神スカイラインは初めて走った。前を走るクルマは高齢者が運転しているのか、はなはだ遅い。しかしカーブが多く追い越しのタイミングも難しい。やがて前のクルマは左に曲がった。どうやら急ぐ必要のない地元の人だったようだ。紅葉の時期に走ったらさぞきれいだろうなという景色を走る。管理人は安全運転なので次々と走り屋のクルマやバイクに抜かれた。
 10時10分、高野龍神スカイラインの最高峰、ごま山スカイタワーに到着。クルマよりバイクの数が多い。展望台は有料。時間はあったが、どうせ山並みが見えるだけなのでやめた。
s-IMG_1329.jpg
↑バイクが多い
s-IMG_1330.jpg
↑ごまさんスカイタワー
s-IMG_1337.jpg
↑周りはこんな山並み
 ここからはひたすら下った。
 11時40分、田辺市中辺路町近露にある道の駅で休憩。無料で提供される茶がゆとめはり寿司さんま寿司の昼食。ここは世界遺産「熊野古道」の入口となっている。
s-IMG_1339.jpg
↑道の駅
s-IMG_1340.jpg
↑無料の粥と寿司の昼食
s-IMG_1344.jpg
↑ここは熊野古道の入り口
 熊野川沿いを下り、新宮を通って那智勝浦にやってきた。
 麓から果てしなく続くクルマの列をすり抜けながら、13時30分、那智の滝駐車場に到着。幸いバイクはどこにでも停められる。青岸渡寺まではここから急な斜面を登る。
s-IMG_1346.jpg
↑バスの後ろに駐輪
 やがて那智の滝が見えた。朱色の五重塔との取り合わせは絵はがきそのものである。
s-IMG_1351.jpg
↑絵葉書でよく見る那智山
 青岸渡寺に到着。さっそく参拝。前回の参拝は平成13年8月19日だから18年ぶりである。
 ご朱印を書いてもらった。寺院の場合、御朱印とは納経したことの証明書のようなものであった。だから御朱印をいただくところは「納経所」と書かれているのが普通だ。管理人はその看板に偽りなく納経して御朱印を書いてもらうのは初めてであった。写経は卒業証書の入っていた筒の中に丸めてあった。写経は丸めたまま「納経箱」と書いた白い箱に入れた。神社ほどではないが寺院もご朱印ブームになりつつある。
s-IMG_1356.jpg
s-33ks001.jpg
↑今回いただいた御朱印
s-nky027.jpg
↑前回いただいた御朱印
 折角だから那智の滝に近づいてみた。世界遺産にふさわしい偉容だ。レンタルのコスプレか古の装束を身につけた男女がいた。
s-IMG_1366.jpg
↑那智の滝に接近
s-IMG_1362.jpg
↑大きなおみくじ
 午後3時時前、那智を去る。ここからはひたすら帰宅への道。反対車線の那智の滝を目指すクルマの列は麓まで伸びていた。
 Bluetoothレシーバーが2個とも電池切れとなり、専用の充電ケーブルも持ってきていなかった。ここからは音楽なしで走ることになった。鞄の中に非常用小型ラジオがあることを思い出し、それをヘルメットにつけた。しかし山間部で電波が弱く、エンジンのノイズを拾ってしまい、雑音の中で断片的に聞こえただけだった。
 午後5時20分、国道沿いにある「椿はなの湯」で休憩。肌がすべすべになる良湯だった。
s-IMG_1376.jpg
↑椿はなの湯
 田辺のコンビニで軽く腹ごしらえ。ここからはほぼ闇の中を走る。
 午後9時前、下津のいきなりステーキで夕食。何で「いきなり」と思うかもしれないが、管理人はこのチェーン店に入ったことがないので、一度体験してみたかったのである。まさにいきなりの反射的行動であった。選んだのが国産牛だったのでサイゼリアのリブステーキの約3倍のお値段。確かに量も多いけど、値段ほどのものじゃない。時間が遅いとはいえ店内は空いていて先が思いやられる。
s-IMG_1380.jpg
↑ステーキで腹ごしらえ
 午後10時20分、無事に自宅に到着。走行距離は430km。一日のバイク走行距離としては新記録。
 お疲れ様でした。
s-IMG_1382.jpg
↑到着時のメーター
nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:バイク

リアボックスのステーを修理する [バイク]

 自分のバイクにはリアボックスが付いている。最初に買ったそれはデザインはいいものの収容力がなく使い勝手が悪かったので、早期に手放した。(この記事を参照)代わって取り付けたのは写真のような黒い大きなリアボックスだ。これはキャリアでの取り付けがノブボルトなので振動で弛みやすく、気がつくとボックスが外れそうになるという欠陥があるものの、フルフェイスのヘルメットが余裕で入る収容力と、ボックスの上にもさらに荷物が載せられる利便性で、お気に入りとなっている。
↓購入ページ
リアボックス 黒 40L
 そんなリアボックスにちょっとした不具合が生じた。リアボックスの蓋が90度以上開かないようにするためのステーが切れてしまったのである。ステーは樹脂製で厳しい環境下で何度も動いているうちに消耗したのであろう。片方のステーが切れると、もう一方に負担がかかり、両方とも切れる可能性が高くなる。ステーがなくなると、物をボックスに入れる時に蓋を手で支えておかねばならず、使いにくくなる。それに経年変化か樹脂の柔軟性がなくなり、蓋を閉めた時に、ステーが挟み込むようになった。修理の必要性を感じた。
s-P_20190413_174932.jpg
↑取り付けられたリアボックス
 まず考えたのは、ステンレスワイヤーでステーを作ることであった。ワイヤーの両端はカシメで固定して輪にした。しかしこの方法は左右の長さをそろえるのが難しい。長さを均等にしなれば、一方のステーに負担がかかるから避けないといけない。
 そこで、ステーはチェーンで製作することにした。チェーンなら目数で長さをそろえることが容易だからだ。これを採用することにして、次にチェーンの取り付け方法をどうするかであった。前の樹脂製ステーはワッシャをかましてタップボルトで固定していた。チェーンをそのままボルトで固定するのは難しそうだ。
 対応策としてチェーンの両端にキーリングを取り付けることにした。キーリングとはキーホルダーでよく使われる二重の金属の輪で切れ込みからキーを差し込めるようになったものである。こう書くと難しそうだが実物を見れば、ありふれた物である。これで両端の固定は問題ないかと思われた。しかし筆者は不安に感じていた。それはキーリングは二重の輪になっていることで伸びに弱いことである。そんなに力がかからないとはいえ、高頻度の蓋の開け閉めに耐えられるだろうか。
 解決策として考えついたのは、キーリングの代わりにスプリットリングを採用することであった。スプリットリングは釣りのルアーを固定するのに用いるリングで、形はキーリングとそっくりである。しかし強度はまったく段違いである。けれどもその代償としてリングは固く閉じていて、開くのは容易ではない。キーリングのように指で広げることはできない。できれば専用のリングブライヤーを使うのが望ましいが、ラジオペンチとマイナスドライバーでも、何とか広げることができる。ただし怪我をしないように注意しなければならない。こうしてようやくできあがったと思ったら、新たな問題が発生したのである。
スプリットリング.jpg
 チェーンは自重で蓋を避けるように落ちて、蓋を挟み込むことはないと思ったが、それはセンタースタンドでバイクを立てた場合であり、サイドスタンドを使うとバイクが傾くのでチェーンが挟み込んでしまうのである。いちいち手でどけるのは面倒だ。
 そこでチューブの中にチェーンを通すことにした。少しでも柔軟性を確保するため、やや値段が高いがシリコン製にした。これでようやく問題が解決した。
s-P_20190413_175034.jpg
↑完成した
s-P_20190413_175047.jpg
↑拡大しました
s-P_20190413_175133.jpg
↑小さなスプリットリングを付けた
s-P_20190413_175441.jpg
↑これで挟み込むことはない
 今後の課題としては、ステーを一時的に外せるようにしたい。これは蓋の上に荷物を置いた場合に蓋を開放すると、ステーに荷がかかるため、一時的に外せるようにしておいた方がいいからだ。仕様としてはチェーンの途中に小さなカラビナを設けることを考えている。その時のためにチェーンの途中に小さなスプリットリングを取り付けてある。
 以上、つまらないステー製作記でした。
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:バイク

最新情報

※※ 最新情報 ※※

■私は如何にしてクルマに乗るのをやめてバイクに乗るようになったか
事の始まり
どのバイクを買うか
駐輪スペースの確保
アドレス購入
アドレス納車
バイク盗難対策
リアボックス取り付け
USBコネクタ取り付け
カーナビ&動画撮影
アクションカム
冬の寒さに勝つ
傘ホルダーを取り付け

■海外旅行
バリ島ニュージランド旅行~序章篇~

バリ島旅行記2016
ニュージーランド旅行記2016
フィリピン「シキホール島・ドゥマゲティ」旅行記
オーストラリア旅行記2017

■国内旅行
最後の急行「はまなす」最後のブルトレ「北斗星」乗車記
北陸新幹線乗車記(日本鉄道完乗タイトル奪還)
銀色の寝台特急カシオペア乗車記
北海道新幹線新函館北斗開業及び札幌市電乗車記
■鉄道関連
新函館北斗駅を実地検証する
北海道新幹線新函館北斗開業を検証する
北陸新幹線の今後の展開
三江線の沿線をクルマで走ってみた

■自動車関連
フィットにバックカメラ取り付け
フィットのバックカメラ追加改造
フィットにハンズフリーフォンを取り付け
フィットのバックカメラ再追加改造
フィットで車内泊
フィットで車内泊~実践編
ホンダN-BOX+にスズキアドレスを載せてみた
ホンダN-BOXスロープ(車いす仕様)にスズキアドレスV125Sを載せてみた

■最近買ったもの
ソフトバンクColor Life5(401PM)の不満点
愛用手帳「ダイゴーの手帳E1014」
ポメラDM25
電子レンジで温める湯たんぽ「ゆたぽん」
「写ルンです」が静かなブーム
ポメラDM200を購入した
ポメラDM200ケース作成
ストラップホールのないスマホにストラップを取り付けよう
Edyストラップを改造する

■野球関連
2014年マリーンズ総括と来年の展望
2015年マリーンズ総括
広島東洋カープ25年ぶりの優勝
2016年マリーンズを振り返る


■政治経済関連
自衛隊は平和防衛隊に名前を変えよう
憲法96条、両議院過半数で発議に反対
大阪都構想に関する私見
■競馬関連
オルフェーヴル
オークス馬とダービー馬の対戦成績
朝日杯FSと阪神JFを同日開催、阪神カップはを2歳上G1に
拙作競馬Website厩戸光明伝
■資格関連
簿記3級取得記
独学で合格☆ファイナンシャルプランナー2級取得記
第2種冷凍機械責任者合格記
第2級陸上及び航空特殊無線技士ダブル合格記
危険物取扱者乙種全類取得記(Z作戦計画)


■その他
高齢者運転標識に異議あり
風呂場用冬は暖房、夏は送風
追悼・大瀧詠一 



共通テーマ:blog

UVレジンでEdyストラップを作る [最近買ったもの]

注意:
 この改造作業は少なくとも簡単な機械加工や電気工作の経験が必要です。全く初めての人が行うと重大な結果を招くことがあります。新しい技術の取得も兼ねているので採算を度外視しています。
IMG_1042.JPG

はじめに:
 日本の電子マネーのさきがけのEdyはカード、おさいふケータイなどで利用できるが、ストラップ型というのも存在する。これはもともとiPhoneなどおサイフケータイに対応していない海外製のスマートフォンでEdyを使うためのものだ。おサイフケータイの代用である以上、カードを入れている財布を持っていない時でも使えないといけないからスマホに取り付けておこうというわけだ。
 そんなEdyストラップを筆者は使っている。筆者は格安SIMを利用しているので、海外製のAndroidのSIMフリー機の方が相性がいい。ドコモなどキャリアブランドの日本製スマホは、おサイフケータイが使えたり、ワンセグテレビが見れるなど利点もあるが、不要なアプリが邪魔をするし、テザリングが使えない、さらに日本製はどうも動作が不安定なのだ。しかし海外製のスマホはほとんどストラップをつけるところがなく、つけるとすれば、ケースに穴を開けるか、イヤホンジャックを利用するしかない。
 筆者はEdyストラップをスマホではなく、キーホルダーにつけている。スマートフォンは確かに万能化が進んでいるが、家、会社のロッカー、クルマの鍵を代替できるわけではない。ないと困るのは鍵の方だから、そっちに付けているというわけだ。
 Edyストラップは楽天市場に売っている。アマゾンでは売っていないところが、Edyの親会社が楽天であることを再確認させられる。
rakutenedystl.jpg


 使い始めて1年半程経過すると、ストラップを止めている穴が欠けてしまった。EdyのIC基板が収められている素材が衝撃を吸収することを重視しているせいか柔らかすぎるのである。仕方がないので反対側に穴を開けて凌いだ。しかしまたも1年後に欠けてしまった。
IMG_0900.JPG
IMG_0901.JPG
↑ストラップホールが欠けてしまったEdyストラップ

 これは抜本的に改良する必要があると感じた。その方法としてUVレジンを使ってこれと似たものを作ろうというわけである。
 最初にお断りしておくが、筆者はかなりいい加減な性格で、自分で使うものであれば、少々出来が悪くてもかまわないという主義だ。作業上精密なものはできないので、完成度を求める人は他の方法を選んでもらいたい。

必要工具・部材
1.おゆまる
2.湯沸かし機
3.コップ
4.UVレジン
5.紫外線ライト
6.ニッパー
7.電気ドリル
8.ストラップ
9.iPodシリコンジャケット
10.イソプロピルアルコール
11.カッター
12.収縮フィルム
13.シーラー
14.ヒートガン
15.細銅線
16.鋏


1.Edyストラップを分解する
 Edyストラップ本体は47mmX37mmぐらいの大きさだ。この中にEdyの心臓部というべき基板が収められている。その大きさは500円玉を四角にしたような大きさである。つまり本体はほとんど緩衝材のような役割だ。そのため柔らかくする必要があり、結果としてストラップ部分の引っ張りを繰り返すことにより穴が欠けてしまうというわけである。
 まずはこの緩衝材を分解し、基板を取り出す必要がある。その方法は簡単で、写真でいうとリッラクスマの絵柄を捲ってやればいい。いったん外すと復元は困難なので覚悟を決めてやること。
IMG_0902.JPG
↑絵柄を剥がす
IMG_0903.JPG
↑Edyの心臓部が見えた
IMG_0904.JPG
↑基板を取り出す

2.おゆまるで型どり
 「おゆまる」はお湯で柔らかくなる粘土。100均でも売っているらしいが、筆者の近所にはなかったので、アマゾンで購入した。
IMG_0907.JPG
↑おゆまる(ケースは別売り)
 湯沸かし器はリトルボコボコを使った。詳細は拙作ブログへ。
「旅行用湯沸かし器リトルボコボコ」↓
https://umayado.blog.so-net.ne.jp/archive/20111230
 これを沸騰させたお湯の中に入れ柔らかくする。そして指で形を整えて、さっき分解したストラップケースを押しつける。短時間で固まるので素早く行うこと。失敗したら、もう一度粘土をお湯に入れて柔らかくして再挑戦。
IMG_0908.JPG
↑型どりをする

 粘土が固まったら、ケースの高さに合わせて盛り上がった部分をカッターで切る。
IMG_0909.JPG
↑カッターで形を整える
IMG_0910.JPG
↑こんなもんかな
 ストラップの形も壊れているし、粘土だから型どりは正確ではない。大体のものしかできないが我慢する。
 
3.基板をセット
 いい形にできたら、基板の入っているケースを写真の位置に置く。これは基板の分だけ樹脂をへこませる必要があるからだ。
IMG_0911.JPG
↑基板を置く

4.UVレジンを流し込む
 UVレジンを型に流し込む。UVレジンとは紫外線で硬化する樹脂である。100均に行くと、アクセサリー製作用の型が多数売られている。筆者はアマゾンでレジンを購入した。
IMG_0912.JPG
↑UVレジン
 型にゴミがあるとその部分に穴があくのでよく確認してから流し込む。粘土の場合どんなに頑張っても平行は出ないし、樹脂の表面張力でこんもりなってしまう。その点は妥協するしかない。
IMG_0913.JPG
↑レジンを流し込む

5.紫外線ライトで硬化
 樹脂を紫外線に当てて硬化する。この紫外線ライトもアマゾンで購入した。
紫外線ライト.jpg
 5分も光を当てれば硬化する。ただし紫外線が届きにくい底の方は液体が残りべとつくので注意すること。その部分はイソプロピルアルコールで除去する。

IMG_0914.JPG
↑紫外線で硬化中
IMG_0915.JPG
↑固めた樹脂を取り出す

6.はみ出た樹脂を整形
 はみ出た樹脂をニッパーで切る。より精密に行うにはヤスリを使ってもいいだろう。
IMG_0916.JPG
↑ニッパーではみ出しを切る

7.プロテクターの装着
 この固めた樹脂をダイソーで買った小さな革製のコインケースに入れ、ハトメをかましてストラップホールにしようと思った。しかしサイズが大きくなる点が気になった。そこで同じくダイソーにあったiPod nano用のシリコンジャケットが偶然にもサイズが合いそうなのでそれにめ込むことにした。
IMG_0906.JPG
↑当初利用予定だった革コインケース
IMG_0905.JPG
↑iPod nano用のシリコンジャケット
 早速はめてみる。さっきも書いたように、筆者はいい加減なので、ちゃんとハマらなくても気にしない。ストラップケースとプロテクターの寸法は本当は一致していない。

8.Edy番号の記録
Edy番号はケースに黒字に黒という実に見にくい色で書かれている。この番号は楽天ポイントのリンクに必要なので記録しておくこと。筆者は写真のように樹脂の裏側にシールを貼り、別に番号をPCに記録した。
IMG_0919.JPG
↑うまい具合に裏側には穴があいている

9.ストラップホールをあける
 ストラップを取り付ける穴を開ける。筆者は電気ドリルを持っているので、3mmのキリで簡単に開いた。樹脂なのでピンバイスも使えるかもしれない。
IMG_0920.JPG
↑ストラップホールをあけた

10.装飾用のシールを貼る
 無粋さをごまかすためにシールを貼る。ちょうどいい大きさのシールはないと思うので、プリンターで印刷した。できればステッカーで使うような耐候性が望ましいが、今回は普通の写真用紙を糊付けした。シールは元のストラップに描かれていたRILAKKUMAの画像を見つけ出して貼り付けた。権利については先代からの引き継ぎということで了承願いたい。
IMG_1032.JPG
↑リラックマのシールを貼った

11.熱収縮フィルムの用意
 筆者はEdyをキーホルダーに付ける。家、会社のロッカー、クルマ、バイク、自転車と鍵は多数ある。バイクはチェーンロックやリアボックスもあるので4本もある。これだけ多数の鍵があれば、Edyストラップのゴムは小さなポケットの中でぐしゃぐしゃになり脱落するだろう。これを防止するために、熱で収縮するフィルムで包むことにする。商品のパッケージでよく使われているあれである。筆者が使ったのは「PVCシュリンクフィルム140x180mm」というフィルム。100枚入りで350円くらいである。
 Edyをとりあえず写真のような感じで袋に入れてみた。ただしこれが一番いいのかはわからない。
IMG_1033.JPG
↑フィルムに入れてみた

12.ストラップホールに目印をつける
 シールを貼ってしまうと、ストラップホールの位置がわからないので、針先で穴位置に目印を付けておく。この作業をしておかないと、収縮させたフィルムを付けてから穴位置を探すのが難儀である。

13.シーラーで三方を塞ぐ
 フィルムを熱収縮させるには、大きさを品物にできるだけ近づけて密封しなければならない。シーラーはフィルムを熱で溶かして密封する道具で、セロテープやホチキスもいらないので梱包によく使われている。これを使って3方向を閉じて、その大きさに切る。
IMG_1034.JPG
↑シーラーで塞ぐ

14.ヒートガンでフィルムを収縮
 ヒートガンでフィルムを熱収縮させる。ヘアドライヤーでもできそうに思うが、熱容量が小さく、ヒートガンを使うのが望ましい。熱風が出るので、やけどに注意し、品物の置き場にも注意を払う必要がある。あと1800Wの消費電力があるのでたこ足配線から給電するのは避けなければならない。
 熱風をまんべんなく品物に当てれば、面白いようにフィルムが収縮していく。
IMG_1036.JPG
↑ヒートガン
IMG_1037.JPG
↑熱収縮させる
IMG_1038.JPG
↑フィルムが貼れた

15.ストラップを通す
 別に用意したストラップを通す。プロテクター部分とシールの穴位置は、丸棒で貫いて穴を大きくする。穴は小さいので通しにくので、細い銅線を通してこれを呼び線にする。
IMG_1039.JPG
↑穴をあける
IMG_1040.JPG
↑呼線を挿入
IMG_1041.JPG
↑ストラップを通す

16.完成
 道具が必要なのでちょっとお金がかかりすぎた感がある。これだけの作業のために投資するのは不適当だ。しかしUVレジンにしてもシュリンクフィルムにしても今後応用可能なものである。友達と共有するなどして活用するのも一案である。また基板は500円玉程度の大きさなのでその大きさのケース、もしくは型があれば、それをレジンで固めてもいいかもしれない。

IMG_1042.JPG
↑完成
追記:
シュリンクフィルムは1ヶ月を経ずして破れてしまった。二重にしても結果は同じ。今は当初予定していた革コインケースに入れて使っている。これは嵩張るが耐久性は申し分ない。
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:パソコン・インターネット

ストラップホールのないスマホにストラップを取り付けよう [最近買ったもの]

IMG_0898.JPG
 かつてのスマートフォンが普及する前の日本では、多くの携帯電話にストラップが取り付けられ、そのデザインで差別化が図られていた。ある意味ストラップ文化があったといえよう。
 ところがスマホの普及により状況が一変した。海外製のスマホはほとんどストラップをつけるところがないのである。海外ではストラップ文化が存在しないのだろう。日本製のスマホは需要があるのでストラップホール付が多いが、もし海外製のスマホを手にしてストラップをつけるとすれば、ストラップホール付の外付けのケースを買うか、ケースに穴を開けるか、イヤホンジャックを利用するしかない。イヤホンジャックの場合、特別な仕掛けがなければ、落下で簡単に抜けてしまうし、イヤホン使用時にストラップが使えないばかりか邪魔になる。
 スマホ本体に穴をあけるのは難しい。やはりカバーに穴をあけるしかないだろう。ここではその方法を紹介する。
IMG_0891.JPG
↑オリジナルのASUS ZenFone 5Q
 筆者のスマホはASUS ZenFone 5Q。まずこれに適合するケースを買った。ZENFONE 5Qには透明のカバーが付いているが、これは柔らかすぎて穴をあけてもストラップに引っ張られて伸びてしまう。だからできるだけ硬いカバーを選ぶ必要がある。筆者のスマホは赤なので同じ色のケースにした。ケースの赤色は若干くすんでいて同じ色ではないが我慢しよう。
zenfone5Q.jpg
↑ケースはアマゾンにて購入
IMG_0894.JPG
↑中国から送られてきた
 このケースは硬くていい感じだ。さてストラップの穴をどこに開けるかだ。ケースを見渡すと一カ所しかなかった。それは下の中央部であった。ここはUSBコネクタがあってその下にわずかな隙間が空いているのだ。何とかストラップの紐は入りそうだ。
 ストラップはセリアで買った。デザインは無きに等しいものの、税抜き100円と格安ながら、シリコン製で、ポケットに入れた時にスマホ本体を傷つけない優れものだ。色はスマホに合わせて赤にした。偶然ではあるが買ったケースの色とよく似ている。手触りはややすべりやすくなったものの、手持ちした時の大きさの違和感はない。
IMG_0895.JPG
↑セリアで買ったシリコンストラップ
 それではケースに穴を開けることにする。穴の大きさはストラップがギリギリ通る2mm。場所的にこれ以上大きな穴は開けられない。狙い所はケースの丸まっているアールの部分のほんの少し上。ちょうどアールのところがストラップの紐が通ることになる。
 穴を開けるには道具が必要だ。筆者は電気ドリルを持っている。いきなり高速回転するので、ドリル刃が横に流れないように、先の尖ったキリで切り込みを入れておく。ケースは樹脂なので1秒もかからず簡単に開けることができた。キリだけで穴が開けられそうだ。筆者は持っていないがピンバイスでも開けられるのかもしれない。こういう穴開けは経験者なら簡単な作業だが、「これが人生最初の穴開け」というのであれば、他の材料で練習することをお勧めする。
IMG_0893.JPG
↑穴をあけたところ
 次にストラップを通す。ストラップの紐はどのスマホでも通すのが難しいが、この小さな穴に通すのは誠に難儀である。そこでできるだけ細いステンレス線か銅線を用意する。これを呼び線にして、ストラップの紐に掛け、2本のステンレス線で引っ張る。これでストラップの取り付けは完了だ。
IMG_0896.JPG
IMG_0897.JPG
IMG_0899.JPG
↑ストラップを取り付ける
 実際使ってみると、効果は絶大だった。一番の利点はカメラ撮影である。船や展望台などで腕を伸ばして撮影する場合、スマホを海や谷に落としはしないかと心配しながら、シャッターボタンを押さねばならなかった。しかしストラップを指に掛けておけば、その不安をかなり軽減できる。今回買ったセレナのストラップは輪が小さくて手首には掛けられないが、ダイソーで売っているストラップなら手首に掛けることができる。これなら心配は皆無となろう。
 あと筆者の場合でいうと会社のロッカーでも有効だ。うちの会社はスマホの職場への持ち込みは禁止されていて、ロッカーに置いておく必要がある。ところがロッカーには棚がなくスマホの置き場がないのである。ズボンのポケットに入れたままでは通知のチェックに時間がかかる。しかしロッカーには棚はないがフックがあるのだ。ここにスマホを掛けておけば、着替えの前に通知をチェックできて便利なのだ。
 もう一つの効用として、スマホの向きがすぐにわかるというのがある。下側にストラップがあるのでそれさえ意識していれば上下逆向きで使うこともない。筆者の場合、左手の小指にストラップを掛けておけば、落下防止になる。
IMG_1023.JPG
↑こうしておけば落下防止
 いかがでしょうか。難しいのは穴開けだけ。それさえできればスマホの使い勝手がとてもよくなるので是非試されたい。


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

富士山日帰り登山をやってみた(富士宮から御殿場) [旅行]

s-IMG_9398.jpg
↑浜石岳から望む富士山

1.なぜ富士山に登ろうとしたか
 富士山は日本で最も標高の高い山である。同時に誰もその山容を思い浮かべることのできるほど美しい山であり、知らぬ人がいないほど有名な山だ。またその頂上から日の出を迎える「ご来光」は他の山にはない特別な意味を持っている。
 富士山は見る山だ。登って楽しい山ではない。
 実際に富士山に登った人もそのようにいう。岩ばかりで歩きにくい。下界の景色は雲に遮られて見えない。山小屋では眠れない。彼らはそのようにいう。しかし富士山はおそらく日本で一番登頂者の多い山である。これは古来より信仰の対象となっていて登山道が整備されていたことが大きいし、何より日本一の山であることで、登り切った時の達成感が大きいのが理由だろう。もちろんその魅力に取り憑かれて何度も登っている人がおり、それが多くの人が富士山を目指しているのだろう。
 かくいう筆者も「富士山は見るに限る」と決めていて、富士登山に全く関心がなかったのだ。そんな筆者は富士登山を思いついたのは、2018年の7月に入ってからであった。何故急にそう思ったのかわからないが、何となく富士山が呼んでいるような気がしたからだ。それは現実的でないにしても、要するに歳を取ってからではできなさそうなことに挑戦したくなったのだろう。
 富士山というのは一般客が登れるのは7月から8月の間。大雑把に言って学生の夏休み期間中だ。しかし別に学生に合わせているのではなく、富士山の夏は短く、それより前や後は雪の残る氷の世界なのだ。当初私は9月の登頂を考えていた。その方が空いていると考えられたからだ。しかし9月になると山小屋が閉鎖されてしまい、トイレをするのもままならないという。小用の近い私としては死活問題だ。何しろ富士山は岩ばかりで樹木がない。つまり身を隠すところがないので小用もできないのだ。さらに汚物の処理も問題だ。したがって、富士登山は山開き中の7月か8月に行くことに決めた。
 次にどのような日程で登るかである。富士登山で検索すると初心者は山小屋で泊まることを推奨している。一般的なツアーは昼間に五合目から八合目を目指し、夕方にそこにある山小屋に泊まる。深夜1時頃から山頂を目指し、寒さで震えながらご来光を待つ。明るくなったら登山道を下りて五合目に戻る。1泊2日の行程だ。ご来光を前提とする限り、頂上に近いところにいる必要があるから山小屋の宿泊は避けられない。5合目から頂上までは6時間ほどかかり、夜通し歩かないといけないからだ。しかし山小屋というのは雑魚寝で混雑時は畳一畳に3人ぐらい押し込められることもあるという。プライバシーもなく、一人旅が多く他人のいびきを気にする筆者としては山小屋は避けたかった。ご来光を仰げるのは魅力的だが、その場合暗い夜道を歩いて頂上を目指さなければならない。初めての富士登山で景色が見えないというのは何だか損した気分になるのではないか。
 そんなわけで富士登山は日帰りで挑むことにした。つまり朝早くから五合目から登り、昼に頂上に到達し、夕方に五合目に戻るというものだ。本来登山とはそのように計画するものだ。富士山を目指す人はご来光という言葉に惑わされているのではないか。
canvas.jpg
↑富士登山4大ルート(http://www.police.pref.shizuoka.jp/osirase/sangaku/fujiyamamap.htmlより引用)
 富士登山は大きく分けて4つのルートがある。吉田、富士宮、須走、御殿場の各ルートである。
 吉田ルート(黄色)は富士山の北側に位置する山梨県富士吉田市から登るルートで首都圏から最も行きやすく、山小屋の数も多い。富士登山者の約半数が利用しており、いわゆるツアー客もここを利用することが多い。
 富士宮ルート(青色)は富士山の南側に位置する静岡県富士宮市から登るルートで、4ルートの中で最も歩行距離が短い。その代わり勾配がきつく体力が必要とされる。各合目の休憩所から次の休憩所や頂上が見えるので目標を定めやすく、各合目がほぼ1時間ごとに存在するのでペースを掴みやすいという利点がある。また関西圏から行くのに便利だ。
 須走ルート(赤色)は富士の樹林からスタートするので日陰になって体力的に負担が少ない。また下山道が砂地なので膝の負担が少ない。しかし山小屋の数が少なく、歩行距離が長いという難点もある。
 御殿場ルート(緑色)はスタート地点の標高が低く、走路も比較的なだらかとなっている。しかしその分歩行距離が長く、山頂まで時間がかかる欠点がある。利用者が少ないために山小屋が少なく、しかも等間隔になっておらず配置が悪い。下山道は大砂走りという細かい溶岩に足を埋めながら走ることになる。その間には山小屋もトイレもなく、休憩できるような岩場もないという過酷なコースとなっている。
 富士山のことは何も知らない筆者は、マイカー規制のない御殿場五合目までレンタカーで乗り付け、車内仮眠後、御殿場ルートを日帰り往復するという今思えば過激な日程を考案していた。しかし御殿場ルートは登りに8時間かかるという。これでは日帰り登山は無理だ。それに睡眠不足で高山病の危険がある。
 検討の末、登りは富士宮ルート、下りは御殿場ルートとした。富士宮ルートは前述した利点の他に、富士山の真の頂上である剣が峰に近い。またゴール地点に富士浅間神社の奥宮が鎮座しており、御殿場ルートへの出口も近いのだ。


 富士宮五合目へは麓の新富士駅、富士宮駅からバスが通じているが、富士宮駅発の始発に乗っても五合目到着は7時55分。新富士駅からだと10時30分になってしまう。登りに6時間、頂上滞在に1時間、下山に4時間かかるとすると、御殿場五合目到着は19時を回ってしまう。ところが御殿場五合目から御殿場駅に向かう最終バスは17時45分発。タクシーで15分乗ったところある水ヶ塚公園から19時30分発の富士宮駅行きのバスがあり、これが本当の最終便である。これではあまりにも余裕がなさ過ぎる。登山に無理は禁物だ。登山の基本は疲れたら休む。それでいて暗くなるまでに降りる。19時ともなると夏とはいえ相当暗くなっているだろう。他に水ヶ塚公園までレンタカーで行き、そこからタクシーに乗って、富士宮五合目または御殿場五合目まで移動するという手段がある。しかし疲れている身体で自らレンタカーを運転し、事故でも起こせば大損だ。
 結局、往きはタクシーを利用して富士市から直接富士宮五合目に行くことにした。タクシーの運賃は10000円ほどかかるが、これなら6時30分頃から登り始められるので、おそらく正午には登頂できる。帰りは御殿場五合目発御殿場駅行きの最終バスに乗ることにした。御殿場からは鉄道を乗り継いで戻る。宿泊地は関西から便利な東海道新幹線新富士駅付近とした。金曜日は早い目にチェックインしてぐっすり眠って高山病に備える。不要な荷物はホテルに置いていき、土曜早朝にタクシーに迎えに来てもらって富士山をめざす。そしてホテルに戻り、シャワーを浴びてから祝杯を上げ、ぐっすり眠る。日曜日はゆったりと途中下車しながら和歌山に戻ることにした。
 基本計画はできたので実行あるのみ。登山用のザックと靴、それにストックはすでに持っている。足りない物を買いに行く。綿のジーパンは汗を吸収するが乾きが遅く、重くなるので登山に不適ということで速乾ナイロン製のズボンと同じ理由でメリノ羊毛製の下着も買った。
 当初、7月の3連休を予定していたが、2週間前の「てんきとくらす」週間天気予報では土曜日の天候が登山にやや不適のBとされていたのに、1週前になって適のAとされ、そこで新富士駅付近のホテルを予約したら何処も満室だった。決行は7月21日土曜日とした。金曜日は仕事を定時で終えてから夜に投宿するつもりだったが、半日有給を取り余裕を持ってチェックインできるようにした。

2.富士宮ルートで富士山を目指す
 前日新幹線で新富士にやってきた筆者は、東横イン新富士に投宿した。この6月に開業したばかりで真新しかった。
 4時25分起床。暑くてよく眠れなかった。昨日コンビニで買ったおにぎりとサンドイッチの朝食。
 5時少し前、迎えのホンダタクシーに乗る。客は私だけ。運転手は地元の人だが富士登山の経験はないという。富士山は雲に隠れて見えない。途中黄色い服を着た集団を見かけた。富士山の麓から登山する人達で3日は掛かるという。
 6時5分雲海を抜け富士宮口五合目に到着。晴れ渡った青空に富士の頂上がはっきり見えた。運転手は「今日は日差しがキツいですよ」と言った。運賃は定額で9850円だった。
IMG_8886.jpg
↑富士宮五合目(頂上が見える)
 ここですでに標高2350m。寒さを感じたのでトイレで昨日買った長袖アンダーシャツを着込んだ。しかしその後あるツアーリーダーが「これから登りますけどどんどん暑くなりますよ」と言っているのを聞いて脱力した。携帯酸素が1500円。ペットボトルのドリンクが300円で売られていた。しかし何も買わなかった。
IMG_8891.jpg
↑五合目から下界を望む
IMG_8899.jpg
↑いよいよ登山開始
 任意の入山料1000円を払う。缶バッチを貰える。6時25分、高地順化もほとんどすることなくさっそく登りはじめる。なだらかな土の道を歩き、10分程で六合目。まだ先は長い。
 まだまだ楽勝。ここからは新七合目、元祖七合目、八合目、九合目、九合目五勺と続く。おおざっぱにいえば、それぞれの合目の間を50分歩き10分休憩する感じになる。
 下から山頂を見上げるとそれぞれの各合目の次の山小屋が見える。それはとても近くに見えるのだが歩くととてつもなく遠いものだった。7時25分、新七合目着。人々は山小屋の陰で休憩している。高山独特の紫外線の強さを感じた。
IMG_8914.jpg
↑日陰で休む人々
IMG_8918.jpg
↑頂上はまだ遥か先
 8時15分、元祖七合目からはストックを利用した。このストックを使うのは初めてである。数年前にに会社の先輩と登山の計画をしていて、そのために購入していたのだが、悪天候のために中止。それ以来自分の部屋で放置されていた。ストックは両手に持つ。ストックは登りには不要との記事も見たが、実際使ってみると、4つ足で歩いているようなもので圧倒的に楽だった。あと日差しを避けるためのサングラスとつばのある帽子は必需品である。
IMG_8915.jpg
↑七合目に到着
 9時0分、八合目着。もう行程の半分を過ぎたはずだ。足下は溶岩と砂。植物は生えていない。おそらく虫もいないに違いない。こんな世界に人間がいるのは不思議に思えた。徐々に勾配がきつくなり、道というより、階段いや崖という趣を呈しはじめた。ここで富士山が噴火したらどうなるかとか、ストックで山ガールのスカートを捲ってみようとか、無事に下りた時のビールはさぞ旨いだろうなとか、そのような想像をしなければやっていられないほど、とにかく単調な道で嫌気が差してきた。
IMG_8922.jpg
↑八合目から見る雲海
IMG_8929.jpg
↑まもなく九合目
 10時0分、九合目着。ここまで600mlのペットボトルで給水していたが、どうやら頂上で飲み干しそうである。五合目から一緒に登ってきた人もこのあたりで見かけなくなった。どうやら休憩を多く取って脱落したようだ。しかし会話を聞いているとペースの速い人には追い抜けれたようでもある。登山者の8割は日本人。しかし外国人も目立つ。中国人が多いようだが、韓国人や欧米人、褐色の肌をした人もいる。富士山は世界遺産となり一気に知名度が上がったようだ。外国人は軽装が多い。それはそうだ。富士登山のためにわざわざ靴やストック等の装備を用意しないからだ。あくまで彼らにとっては観光ポイントのひとつなのだろう。筆者はニュージーランドでマウントクックのトラッキングに行ったことを思い出した。観光客はそのような認識なのかもしれない。
 このあたりから少し寒さを感じるようになったが、ヤッケを着るほどのこともない。着込んだ下着でちょうどいい感じだ。ただし酸素が不足しているのか頭が痛くなってきた。
 11時0分、九合目五勺着。ここから天気が悪くなり霧が立ちこめはじめた。下界の雲海はもう見飽きたが、一応写真に撮る。今回は使用期限の近づいた写ルンですも持ってきていた。写ルンですで撮った雲海はただ真っ白な写真となっていた。腰を下ろすと金輪際動きたくなくなるほど疲労を感じた。長嶋茂雄氏がいう「疲労からくる疲れ」である。標高が高くなるほど休憩時間が長くなるのは誰しも同じで私も例外ではない。昼前なので食事をしている人も多く、カーリング娘のように「もぐもぐタイムが終わらね~」と言っている人がいた。私は昼食は頂上でと思っていたので我慢した。
IMG_8936.jpg
↑九合目五勺を目指す登山者
 ここからは頭にアクションカムを取り付ける。最初で最後になるかもしれない富士山登頂の瞬間を動画で記録するためだ。ここからは艱難辛苦の道のりだった。何しろ脚が上がらないので一歩を踏み出すのに時間がかかる。小休止できる岩場があれば腰を下ろした。何人もの人に抜かれた。登山は登りだけに力を出し尽くしてはいけない。下りる体力を残しておかないといけない。無理は禁物なのだ。
IMG_8939.jpg
↑まもなく頂上
 重い腰を上げて歩き出し、また休憩するのを2,3回繰り返した。やがて白木の鳥居が見えた。頂上はもうすぐだ。あとで動画を見ると道ばたの岩ばかり映っている。疲れてうつむいていることが多かったのだ。頂上は近くて遠かった。乳酸の溜まった脚を気力で引き上げ鳥居を通過したのは12時を少し回ったところだった。標高3777m、日本最高峰の富士山に登頂したのだ。頂上には山小屋と山頂郵便局、浅間神社奥宮がある。ほとんどの登頂者は達成感と安堵感を顔に浮かべていた。700円のカップラーメンを美味しそうに食べている人もいる。
IMG_8940.jpg
↑富士山登頂
 奥宮では交通安全の白いお守りを買い、御朱印を押してもらった。御朱印は相場の3倍近い1000円だが希少価値があるので文句をいう人はいない。奥宮をバックに記念撮影。若い男性にシャッターを頼んだ。彼はどうやら写ルンですを触るのは初めてのようであった。できあがった写真は不鮮明だが昭和の味に満たされたどこか懐かしさを感じさせるものだった。
IMG_8941.jpg
IMG_8946.jpg
↑頂上浅間大社奥宮
 富士山の火口を望む。底には白い雪が残っている。いつの日かここが爆発するのだろうか。
IMG_8950.jpg
↑富士山の火口
 さて自分が立っているところは実は富士山の頂上ではなく、ここから50m高いところにある剣が峰が富士山の最高峰なのだ。私はそこを目指すことにした。道は急斜面の砂地で滑りやすく実際難度も滑った。ロープがあれば楽なのだが、風の強いこのあたりにそれは設置できなのであろう。手すりを頼りに登る人が多い。
 剣が峰の入口に苦労して到着した。剣が峰には閉鎖された富士山測候所があり、その前に「日本最高峰の碑」があるのだ。それを撮るために50mほどの行列ができている。当初並んでいた私も、このペースで待っていてはバスに乗り遅れると思い、碑の撮影と記念撮影は断念した。13時に戻る。下りは横の鉄柵を頼りに降りた。
IMG_8952.jpg
↑剣が峰にある測候所跡
 ディーゼル発電機の音がうるさい小屋の前で腰を下ろし、乾パンと蜂蜜の昼食。乾パンは軽く日持ちのする完璧な行動食だ。蜂蜜は乾パンにはないビタミンCを補給できる。
 特に尿意はなかったがトイレに行った。トイレは300円と高価だが御殿場ルートでは休憩するところが少ないのだ。

3.御殿場ルートで下りる
 御殿場ルートを下りはじめた。実のところ、御殿場ルートについては詳しいことを調べていなかった。大砂走りがあるのは知っていたがどこで休憩できるのかは知らなかったし、正直下りは勢いで何とかなるだろうとなめていたところがあった。
 下りは溶岩性の赤い土でやたらと滑りやすかった。実際、何度も滑って転けそうになった。追い抜いた男性は「滑ってばかりや」と嘆いていた。やっとたどり着いた赤岩八合館という山小屋は閉鎖して廃屋のようになっていた。
 気を取り直して歩き出した。前述したように御殿場ルートの知識がなかったのでどのあたりで休憩できるのかわからない。4ルートの中で最も長く閑散としているので、行き交う人は少ない。下りる人の方が多いのだが、登ってくる人もいる。今からだと頂上の山小屋に泊まるのだろうか。「それで大丈夫なのだろうか」と思うような軽装の人もいる。
IMG_8959.jpg
↑御殿場ルートの山小屋
 やがて砂走館という山小屋に着いた。しかしほど近くにわらじ屋と日の出屋という山小屋がある。わらじ屋で腰を下ろした。「静岡」というビールを飲んでいる人がいる。美味しそうだが、アルコールは水分補給にならないし、酒は下山してからと決めていたので食指は動かない。1泊7900円空き室ありと看板が上がっていた。下界を見下ろすと日本ではあまりお目にかかれないような平原が広がっていて、御殿場の町並みが遠くに微かに見えていた。
IMG_8964.jpg
↑砂走館入り口
 日の出屋を過ぎると標高3040mの七合目。ここから登山道と下山道が別れ、下山道は「大砂走り」と言われる細かい溶岩道を走ることになる。
IMG_8973.jpg
↑御殿場ルートは基本こんな感じ
s-IMG_8969.jpg
↑ここから大砂走り
 ここからは楽になるだろうと思ったがとんでもなかった。確かに先ほどまでの階段状の道に比べれば速く下りられるが、足が砂にめり込んで、とても疲れるのだ。「大砂走り」といわれるだけあって、走っている下っている人もいる。しかしそれはジョギングのような格好をした軽装であり、私のような重い荷物を背負っている人はなかった。ストックを上手く使って一歩一歩を足を踏み出すしかなかった。
IMG_8974.jpg
↑大砂走り、下界は遥か先
 我慢がならないのは休憩するところがないことであった。腰を下ろせるような岩もほとんどない。かといって上から見下ろすと気がつかないほどの急勾配なので、足を止めると却って疲れてしまう。どうにもならないから砂に腰を下ろすしかないのだ。雄大な景色は日本離れしていて、行ったこともないくせに「まるで月面にいるようだ」とか「火星みたいだ」とコメントしたくなるほどであった。遥か先に平らに見える道があっても、近づいてみるとまだ先には道が続いているのであった。道の先に見える建物がおそらく御殿場五合目なのだろうが、一向に近づかない。
 水筒の水を飲み干した。水を手に入れる売店はない。私は気力で脚を動かした。途中、疲労困憊になって脚が動かなくなった女性がいた。しばらくすると赤い消防車のような救護車が登っていった。私もああいう風になるのか。初めてのフルマラソンだった福知山マラソンを上回る苦しみだ。
 下山道と登山道との合流点である五合五勺を過ぎるとようやく砂が浅く勾配も緩く感じるようになった。御殿場五合目らしき建物も現実的な視界に入ってきた。
 「大石茶屋まで400m、五合目まで800m」の標識が現れた。あと少しだ。重い脚も少し軽くなった。御殿場ルートの登りは確かに過酷で不人気なはずだ。五合目から最初の休憩所の大石茶屋までたったの400m。そこから砂地に足を埋めながら2時間も歩いて、短い間隔で3連続の休憩所。そこからは休憩なしで滑りやすい溶岩に気をつけながら頂上に挑まなければならないからだ。
s-IMG_8977.jpg
↑まもなく大石茶屋
 大石茶屋を見た時、まさにそこは砂漠のオアシスのように感じられた。広い敷地のベンチに腰を下ろす。あと400mで御殿場五合目。もう着いたも同然である。頂上の方向を見やり、来た道を振り返るとかなりの急勾配だ。こんな道を歩いてきたのかと思うと感無量というか、自分でもよくやったなと思った。ご褒美にかき氷でも食べようかと思ったが、5分ほど腰を下ろしただけで、また歩き始めた。
 御殿場五合目に着いた。バス停を発見したので時刻表を確認しているとすぐに御殿場駅行きのバスがやってきた。少し離れたベンチには15人ほど待ち客がいた。それぞれ荷物が多いのですぐに満席になった。御殿場五合目をもう少し探索したかったがそんな時間はなかった。バスは定刻17時45分に発車した。揺れるバスの最後部の座席に身を押し込めひたすら目的地に着くのを待った。それにしても咽が渇いた。バス停の近くにあった自販機でジュースを買ったらよかった。少し高かったのでやめたのである。

4.登ったあとで
 約30分でバスは御殿場駅に着いた。売店で買ったお茶で喉の渇きを一気に癒やした。
 18時34分発の沼津行きに乗り、沼津で19時09分発の三島行きに乗った。三島から新幹線こだま679号に乗って新富士に着いたのは19時34分。わずか10分しか乗らないのに860円の特急料金。実は沼津から東海道線の鈍行で富士駅まで乗り、そこから徒歩23分で新富士駅に着く。時間も5分程度遅いだけだ。しかしもう重い荷物を背負って歩くことなど考えられなかった。選択の余地なしと思った。
 泊まった東横インは新富士駅のすぐ前にある。東横インの会員証がそのまま部屋のカードキーとなる。カードキーがないとエレベータに乗れないようになっているが、カードを持つ正規客のあとに付いていく、いわゆるコバンザメを使えばエレベータには乗れてしまう。
 風呂に入ってさっぱりしてから無事安着の祝杯を上げるべく飲み屋に向かう。まずは昨日から目をつけていた「魚民」という店に向かった。もう20時で一次会も終わっている時間でもあるし、外からも空き部屋が見えたのに、お店の人は「本日は予約で埋まっております」との返事であった。カウンターのない個室中心の店だからこういう突然の個人客は歓迎されないのだろう。仕方がないので駅前のビルの2階にある「さかな屋道場」という店に入った。結構混んでいて私が座った席も片付けが終わったところだった。ラストオーダーは22時ですけどよろしいでしょうかと聞かれた。問題ありません。
 まずは生ビールで枝豆で一人で乾杯。このビールは人生最高に旨かった。続いて頼んだマグロの3種盛りは水っぽくてもう一つ。八海山という日本酒でかなり酔った。日本酒とワインはほどほどにすべきだ。
IMG_8979.jpg
↑ビールで乾杯
 最後に〆のお茶漬けを頼むともうご飯がないとのこと。やむなく名物の富士宮やきそばにした。しかし出された焼きそばはどこにでもあるような何の特徴もない代物だった。
s-IMG_8983.jpg
↑残念な富士宮やきそば

5.はじめての富士登山を終えて
 御殿場五合目からバスに乗った時は「尋常でない疲れ方だ。もう二度目はない。」と思った富士登山だが、不思議なことに日に日にもう一度登りたくて仕方がないそんな感覚に襲われた。それはおそらく日本一の山に登ったという高揚感に満たされ、疲労を吹き飛ばしてしまったのだろう。疲労の回復が早かったのは、筆者が普段からジョギングで身体を鍛えていたことや、登った次の日に行ったマッサージ師の手腕がよかったこともあると思うが、やはり高揚感や満足感が大きいのだろう。「富士山は見るための山」という考えは撤回した。そこには何か魔力的な魅力がある山なのだ。こうして書いている間にもその時の疲労は頭になく、もう一度登りたいという衝動だけが心を支配し続けた。
 次に登る時は吉田ー須走ルートで山小屋泊まりご来光を仰ぎたい。
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:旅行

ホンダN-BOXスロープ(車いす仕様)にスズキアドレスV125Sを載せてみた [バイク]

s-IMG_20180624_162626.jpg
 筆者はN-BOX+にアドレスV125Sを載せたことを記事にした(ここを参照)。N-BOX+は2018年4月にモデルチェンジしその名もN-BOXスロープに変更された。スロープモードへの変更手順が簡略化された程度で基本的には変わっていないということだが、N-BOXスロープそれも車いす仕様でもアドレスV125Sが積載できるかどうかチェックしてみた。ちなみにN-BOX+はディーラーで借りたものだが、N-BOXスロープは自分のクルマである。数々のオプションを取り付けて楽しんだフィットは売却したわけだが、これについては別の記事で取り上げたい。
s-IMG_20180624_155905.jpg
積載するのはこのアドレスV125S。「私は如何にしてクルマに乗るのをやめてバイクに乗るようになったか」シリーズでブログでたびたび取り上げている筆者の愛車である。
s-IMG_20180624_160213.jpg
風防とリアボックスは積載に支障があるのが明らかなので取り外す。
s-IMG_20180624_160441.jpg
リアシートの背もたれを前に倒し、助手席の背もたれを倒し前に寄せる。
s-IMG_20180624_160427.jpg
この部分にアドレスのタイヤをはめ込む。助手席の下にあるのは車いすを引き上げるためのウインチモータ。前回実験したN-BOX+にはなかったもので、これがある分バイクを押し込めないので、一抹の不安を感じた。
s-IMG_20180624_160538.jpg
リアゲートを上げ、スロープを引き出す。自分のクルマだが何だがカッコイイ。
s-IMG_20180624_161018.jpg
このN-BOXスロープは車いす仕様なので、車いすの車輪を固定するための段差がある。段差を埋めるための板を付けてみたがそれでも50mm程度の段差がある。
s-IMG_20180624_162626.jpg
アドレスを「エイや!」と押し込む。スペースの関係でバイクは斜めにしないと入らない。スロープの右端から入り、段差を乗り越えたら、ハンドルを左に切り、前タイヤを助手席の後ろに落とし込む。最初に「エイや!」と書いたが、段差を乗り越えるのにかなりの力が必要だ。エンジンを掛ければ簡単だが、非常に危険なので、絶対やめておくこと。車いす仕様の場合、ウインチがあるのでこれを利用した方がいいかもしれない。さらに車内でバイクを持ち上げて、姿勢を整える必要があり、できるだけ軽くしておいた方がいいので、ガソリンは満タン状態は避けるべきだ。
s-IMG_20180624_162644.jpg
前タイヤはこのようにギリギリで収まる。
s-IMG_20180624_162655.jpg
バイクの上はまだ余裕がある。筆者のアドレスは可倒式のバックミラーなので倒しているが、そうでない場合もなんとギリギリ収まるのではないだろうか。
s-IMG_20180624_162708.jpg
s-IMG_20180624_162754.jpg
後ろはマフラーが右側面に当たっている状態。しかもマッドガードが飛び出ていてる。これではスロープを収容できない。
s-IMG_20180624_163342.jpg
そこでスロープの底に付いているバンドにカラビナを付けて、バイクのリアキャリアに引っ掛けた。
s-IMG_20180624_163429.jpg
これでどうにかリアゲート閉めることができた。マッドガードは曲がるが柔軟性のある樹脂製なので問題はない。
s-IMG_20180624_163510.jpg
寸法ギリギリとはいえ、アドレスが軽自動車に積めるとは素晴らしいではないか。ただし、助手席を前に寄せないといけないので、乗員は一人だけとなる。

やや面倒な手順とはいえ、アドレスV125Sを積載することができた。筆者は和歌山に住んでいるので、例えば中国地方をツーリングするとなると、125ccの場合高速道路やバイパスは通れないので、大阪まで退屈な一般道を2時間程走らなければならない。しかしバイクを積んで高速道路は走れれば、現地で下ろしてツーリングといったことが可能になる。もちろん高速料金や駐車場代はかかるが、一般的に夜間にバイクを走るのは危険であるので、クルマで夜間に移動することにより、行動範囲が広がる。いつかまたそれを実践したいと思う。

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:バイク

ホンダN-BOX+にスズキアドレスを載せてみた [バイク]

 あまりにも良すぎて他のクルマが売れなくなってしまったとメーカーが悲鳴を上げている(という噂がありますが・・・)ホンダの軽自動車N-BOX。いよいよ4月19日、そのアウトドア仕様ともいうべきN-BOXスロープが発売されます。N-BOXスロープの先代はN-BOX+となるのですが、このN-BOX+はスロープを取り付ければ、バイクも積載できるという、軽自動車とは思えない仕様となっているのです。
img_1.jpg
↑ホンダN-BOX+カタログより(バイクはCRF50)

CRF50はかなり小さなバイクなのですが、(ここを参照))、もしかしたら筆者保有のスズキアドレスV125Sも積載できるのではないかと思い、ディーラーにお願いして実験してみました。本来はN-BOXスロープで試したかったですが、何しろ発売前で実車がなかったので。

s-IMG_20180317_141552.jpg

写真のように、
アドレスはN-BOX+に積載できます

ただし、下記のような条件があります。
1.斜めに乗せる必要がある
2.リアボックスは外す
3.風防は外す
4.バックミラーは畳む(可倒式に限る)

 実際に乗せると、スロープ折りたたんで引き上げるとマッドガードに当たるかどうかという感じ。もちろん後ろ扉は閉まります。マフラーも右側面ギリギリです。
s-IMG_20180317_141625.jpg
 前輪は上の写真のように折りたたんだリアシートの背もたれと、助手席シートに落とし込みます。したがって助手席は一番前に寄せる必要があります。
 バイクはエンジン下のフレームで安定させます。スタンドを立てる余地はないので、クルマを走らせる時にはこの状態でバンドで固定する必要があります。
 また、助手席が使えなくなるので、バイク積載時は運転手のみのひとり乗りとなります。

 以上、ホンダN-BOX+にスズキアドレスを載せるテストの報告でした。
nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:バイク

淡路島を原付でツーリングしたい [バイク]

s-IMG_8191.jpg
↑大鳴門橋
 バイクを所有してから早一年が過ぎた。時が進むにつれ、自分の力ではどうしようもないもどかしさを感じることがある。それは淡路島に原付バイクで渡るのが難しいという現実である。
 淡路島はバイクで1周するには手頃な大きさで、かつては結構な人気を博していた。和歌山市のすぐ北にある大阪府岬町にある深日港からは淡路島の洲本行きのフェリーが出ていて、連休ともなると、フェリーに乗り込まんとするライダーであふれていたものだ。筆者も自転車で淡路島に渡ろうとしたものの、順番待ちで断念したことがある。
 状況が一変するのは1999年に明石海峡大橋が開通してからだ。大阪経済圏の南の端にある深日港から発着するフェリーはたちまち橋に客を奪われた。フェリーはより大阪中心部に近い泉佐野に発着するように変更したものの、客足は戻らず廃止となった。明石海峡大橋開通後も海峡間を往復していた「たこフェリー」も、橋の通行料金の相次ぐ値下げにより、廃業に追い込まれた。ただし別会社の淡路ジェノバラインが経営を引き継ぎ、明石ー岩屋間に高速小型船で運航している。クルマは橋の利便性に敵わないから、クルマの積載は諦め、淡路島のバス停から大きく離れた岩屋地区と明石を往復する住民を対象にすることで船を小さくし、運航コスト下げている。船には自転車と125cc以下の原付を積載できるスペースがある。現在のところ、淡路島に原付または自転車で乗り込むにはこのジェノバラインを利用するのが唯一の方法である。だから阪神地区にお住まいの方は原付ツーリングは支障なくできる。問題は筆者のように南大阪以南に住んでいる人たちだ。つまりこの記事は「淡路島を原付でツーリングしたい」というタイトルだが、あくまでそれは南大阪以南住民を対象にしていることをお断りしておく。
 ただし自転車に関しては最近状況が変化してきている。尾道-今治間を結ぶしまなみ街道がサイクリングのメッカとして知名度を上げつつあるのに触発されて、本州と淡路島を結ぶ明石海峡大橋と淡路島と四国を結ぶ大鳴門橋に自転車や歩行者を通れるようにして、観光の起爆剤にしようという動きがあるのだ。さらに深日港ー洲本間の航路を夏季のみ復活させる実験も行われている。これには自転車も台数限定で簡易な分解で乗せることができる。また関西空港-洲本間の高速船も復活した。この高速船には自転車は分解して輪行袋に入れれば積載可能だ。また2017年10月からは自転車をトラックに積んで大鳴門橋を陸送するサービスが始まった。一日3便で予約が必要の上、人は別のバスで利用しなければならないが、自転車を分解しなくてもいいのでその点は便利である。
 その他、鳴門海峡には渦潮観覧用の観光船が鳴門側と淡路島側から運航している。これらの船を互いの港に交互に行き来し、自転車やバイクを乗せるようにすれば、問題は一気に解決しそうに思うが、淡路島は兵庫県、鳴門市は徳島県と管轄が違う上に、観光船と乗合船では安全基準や営業の免許が異なるためにこのようなことは実現困難だという。
 実は大鳴門橋にはクルマが通っている部分の下には新幹線も走れるスペースが確保されている。しかし明石海峡大橋が建設費削減のため道路専用で設計されてしまい、そこに新幹線が走る可能性はほぼなくなった。そこで徳島県はその空間を利用して「渦の道」という観光施設が導入されている。徳島県と兵庫県はこの新幹線導入空間を利用して、自転車道や歩行者道を整備する構想がある。明石海峡大橋も保守点検用の通路を利用して、同様の構想があるという。
s-IMG_9162.jpg
↑この空間に自転車道を整備する
 ここまで見てみると、行政は自転車の利用者の利便性向上のみ考えていて、原付のことは全く考えていない。明石海峡はジェノバラインがあるから、今後何もしなくてもいいとしても、前述した関空からの高速船はもちろん、深日港からの高速船実験も原付バイクを乗せられるわけではない。そもそも自転車の場合、輪行袋を利用するのであれば、それぞれの橋を渡る高速バスのトランクルームに乗せることが可能である。もちろんトランクルームは狭く、必ずしも積載は約束されるものではないというものの、自転車は現状でも淡路島を渡るというのは可能だったのである。もちろん橋の上を風を切って走るという快感は得られないし、グループでの利用はできないだろう。しかし自転車のために多大な費用をかけて大鳴門橋にサイクリングロードを整備する必要があるのだろうか。
 自転車だけの問題ならば、鳴門と南淡路を結ぶバスに自転車を乗せるキャリアを設ければいい。アメリカの一部の都市では普通の路線バスの前方に自転車を乗せるキャリアがあり、バス利用者はそこに自転車を乗せている。大鳴門橋は高速道路で落下の危険はあるものの、確実にロックさせる機能を設けるのは難しくない。運転手も目の前に自転車があるのを監視できれば危険からの回避も可能だろう。ただしグループでの利用には限界があるのは変わりがない。
 しかし原付バイクはどうしようもない。バイクは重くてキャリアに乗せるのも難しいし、落下すれば即事故だ。バイクはどうすればいいのだろうか。
 筆者が考える最良の策は、現在実験的に運航している深日港-洲本間の船を定期便にした上でジェノバラインのように、原付と自転車を積載できる構造にすることだ。旅行者は一般的に来た道を戻るよりも、違う道で帰ることを好む。バイクで淡路島一周という目的を果たすのは、出入り口はひとつでいいのだが、リピーターを増やすにはふたつあった方が旅のバリエーションが増える。もちろん大阪府南部に居住する人にとっては朗報だろう。原付の場合、高速道路を使えないから、一般道で明石まで行かねばならないので、それを考えるだけで淡路島に行きたくないと思ってしまうものなのだ。深日港に出れば少し南にある和歌山港からは南海フェリーで徳島に渡ることができる。すごく遠回りになるとはいえ、最も追加投資を少なくしてとりあえず原付で淡路島から四国に渡ることは可能となる。しかしかつては明石大橋に完敗した航路である。果たして勝算はあるのだろうか。
 だからインパクトがあるのは大鳴門橋を歩行者、自転車、原付で通れるようにすることだ。ただしここには大きな問題がある。大鳴門橋は北東方向に架橋されているので、冬になると北西の季節風をまともに受けることになり、風の影響が大きいのだ。実際、大鳴門橋は二輪車を対象にして強風で通行止めになることが本州四国連絡橋で最も多く、ライダー達のツーリング予定をしばしば狂わせている。そんな調子であるから、自転車や原付では転倒の危険があり、少なくとも例の新幹線導入空間に板を敷いただけでは通行に供することはできないだろう。
 可能性があるのは重量のある鉄の箱で運行する、すなわち鉄道で運送することである。新幹線車両の幅であれば十分に強風でも安定した輸送ができる。渦潮観光用の窓の大きな車両とバイクと自転車を乗せた貨車を連結し、電気機関車で牽引する。スピードは全く必要ではない。コストはかかるが観光の目玉になるので、リピーターも期待できるし、鉄道となれば、全国に散在するいわゆる乗り鉄も黙ってはいないだろう。投資は長い目でみれば回収できるのではないか。ただ列車からの眺望は橋の鉄骨が邪魔になってあまりよくなく、リピータを呼び込むには工夫が必要だ。車内ではアルコール類を提供するバーも営業すれば面白い。酒をできるだけ飲んでいただくのが商売で最も利益率が高いのだ。もちろん売店では限定グッズを発売する。
 しかしながらバイクが乗せられないのであれば、筆者にとってはそれほど魅力ないアイデアとなる。バイクの場合、自転車と違ってガソリンを積載しているので危険物を抱えることになり、仮に鉄道ができたとしてもバイクを載せるようにするとは思えない。結局のところ、原付は今後ともジェノバラインのみとなるのだろう。淡路島の住民にとっては原付がこのような状況で、誠に不便なので、もっと声を上げてほしいと思うのだが、現状は原付に関しては離島扱いになり、自賠責保険が安くなるというメリットがあるのでそれほど積極的でないという話を聞いたことがある。
 筆者が住んでいるのは和歌山市なので、西に開けた海を見ると淡路島の山々は自然に目に入るとても身近な存在なのだ。しかし今は近くて遠い存在だ。是非とも深日港からのフェリーにバイクを載せて、淡路島に渡りたいものだ。
s-IMG_8265.jpg
↑この深日港から再び淡路島に渡りたい
nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:バイク

私は如何にしてクルマに乗るのをやめてバイクに乗るようになったか~アドレスに傘ホルダーを取り付け~ [バイク]

 バイクに乗り始めてしばらくすると、傘の置き場の必要性を感じはじめた。バイクに乗っている時は、もちろん傘など差せず、レインコートを着る。しかしバイクを降りてから用を済ますには傘が必要なのだ。折りたたみ傘を鞄に入れるか、フロントのポケットに入れておいてもいいのだが、収容に時間がかかるし、ポケットの場合内部が濡れてしまう。
 そこでアドレスに傘ホルダーを取り付けることにした。なるべく安く済ませようと、ダイソーで「自転車用傘ホルダー」を買ってきた。
horuda.jpg
↑ダイソーで買った傘ホルダー
 傘の先端側はエンジンのボルトを利用して取り付け、傘の枝側は電気配線のサドルをかませてリアキャリアに取り付けた。しかしこの方法ではエンジンの振動でボルトが緩み、枝側もすぐに外れてしまうことがわかった。バイクの走行中に傘を落としてしまったら、落下物で刑事責任を問われかねない。
 そこで先端側はボディの樹脂カバーに穴を開けてボルト止めて振動をできるだけ避けるようにした。IMG_20170305_154150.jpg
↑この位置に穴をあけた
IMG_20170305_154705.jpg
↑ホルダーを取り付けた
 枝側は少々複雑な構造になった。
 1.自転車ホルダーの柄を固定する部品のうち、ハンドルへの取り付け部だけにする。具体的にはホルダーの写真の右側の部品から下のリング状の部品を取り外す
 2.その部品の環状の駆けている部分をゴムのスペーサーで埋める
 3.ゴムで埋めた穴にリアキャリアに取り付けるためのサドルを取り付ける
 4.回転カンを1で外した箇所に取り付ける。取付はステンレスキャップボルトを樹脂スペーサをかませる。
 5.ステンレスのカラビナを回転カンにインシュロックで固定する
 言葉で書くと複雑になるので下の写真を参考にしてほしい。樹脂スペーサが割れているのは作業時の失敗である。
 ダイソーの部品を一部利用して、サドルを取り付けるのは、バイクのエンジン部が湾曲しているので、柄取り付け部をなるべく外側に出す必要があるからだ。しかし僅かに傘を湾曲させた方が、傘を保持しやすくなる。アドレスの場合は20mm程度外に振るのがよかったので、これを利用するのが好都合だったのである。
IMG_20170821_062851.jpg
↑柄取り付け部完成参考写真
IMG_20170815_122347.jpg
↑購入した回転カン
 これでどうにか用を足せるようになった。振動で傘の先端部の受けが弛みやすいこと、カラビナが傘の軸のところしか通せないこと、樹脂のインシュロックの寿命がどの程度のものか、などの懸念材料はあるものの、半年経過しても問題なく使えている。
IMG_20170821_175445.jpg
↑リアキャリアに取り付け
IMG_20170821_175544.jpg
↑使用しない時はこの位置にする
IMG_7505.jpg
IMG_7504.jpg
↑傘取り付け例
 筆者はこのように作ったが、あまり完成度が高くない。読者の皆さんをこれを参考にして、もっと格好のいいものを作ってもらいたい。
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:バイク
前の10件 | -