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「写ルンです」が静かなブーム [最近買ったもの]

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 携帯電話にカメラ機能が付くようになって、もはやその役割を終えたと思われた「写ルンです」が若い女性を中心に静かなブームだという。撮影結果がすぐに見れない、画質もよくない、そうした不便さが綺麗で便利に慣れた彼女らにとっては、それが新鮮に映るのだろう。何でもデジタルのような鋭さがなくボケた柔らかい感じがいいのだという。アナログレコードやカセットテープもまた静かなブームらしいが、それと同様の流れだろうか。
 かくいう筆者も「写ルンです」を愛用している。その理由は以下の通りである。

1.シャッターを押せばすぐに撮影できる
2.盗難にあってもダメージが少ない
3.普通のフィルムカメラと違って撮影済みのコマがパトローネに収まるので安全性が高い
4.空撮に適する
5.シャッターを頼みやすい
6.電池が不要


1.シャッターを押せばすぐに撮影できる
 スマホや携帯電話のカメラを使うにはカメラ機能を呼び出さないといけない。筆者の経験ではその時間は1秒から7秒といったところだが、その間にシャッターチャンスが逃していることがある。特に動物相手は致命的だ。コンパクトデジタルカメラでも電源オンから撮影可能になるまで3秒ほどかかる。「写ルンです」なら手に持ってシャッターボタンを押すだけだ。これほどすぐに撮影可能にカメラは他にない。上着のポケットに入れておいても邪魔にならないので、必要なときにすぐに取り出せる。

2.盗難にあってもダメージが少ない
 筆者は一人で海外旅行に行くことがあるが、もっとも頭を悩ますのが、ビーチで泳ぎに行った場合の荷物である。パスポートは客室金庫に預けるし、ホテルのルームキーはレセプションに預けるか、首に掛けておくことが可能だ。しかし海で泳いでいる間の着替えは岸に盗難覚悟で置いておくことになる。海の風景を撮るためにカメラを持ってきたくても、デジカメ、スマホなどは盗難、悪用の危険がある。
 そんな時、「写ルンです」は安いので、盗られても、今まで撮った写真をあきらめれば済む。また防水ケースに入った「写ルンです」もあるので、これならこれを身につけて海に入っても大丈夫だ。
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↑防水型「写ルンです」

3.普通のフィルムカメラと違って撮影済みのコマがパトローネに収まるので安全性が高い
 普通のフィルムカメラはパトローネからベロのように出ているフィルムの端を、カメラの巻き取り部に引っかける。しかし何らかの理由でカメラの蓋が開いてしまった場合、たちまち感光してせっかく写した写真がだめになってしまう。
 しかし「写ルンです」はこれとは逆に、未使用フィルムが外にあって、撮影済みフィルムがパトローネに収められるので、万が一の場合にもデータが残る。もっとも、写ルンですの場合蓋が開くことは全くないといっていいのだが。

4.空撮に適する
 つい最近になって航空機内のデジタルカメラ使用が許可されるようになったが、それまでは空からの景色はフィルムカメラに頼るしかなかった。もっとも離着陸時は客室乗務員が歩き回ってチェックしないので、こっそりデジタルカメラで撮影していたのが現実だ。だからこれはもともと大したメリットではない。けれども飛行機は高速で飛んでいるので、景色は一瞬ですぐに雲に隠れることもよくある。こんな時はこの写ルンですのすぐに写せる利点を生かすことができる。
5.シャッターを頼みやすい
 操作が簡単なので、例えば飛行機で通路側に座っていても、窓際の客にシャッターを頼むことができる。また観光地で他の人に自分の写真を撮ってもらうときも頼みやすい。頼まれた方も「写ルンです」なら失敗も少なく気軽に引き受けてくれる。そもそも外国人は「写ルンです」は知らないので、これをきっかけに会話が弾むかもしれない。

6.電池が不要
 デジカメにしろスマホにしろ、電池がなくなれば撮影できない。スマホの場合、カーナビなどを使った後は温度が上がりすぎてカメラが立ち上がらないことすらある。予備バッテリーがあれば充電できるが、それを持っていなければ、ただの役立たずである。
 その点「写ルンです」は通常撮影に電源は不要。内蔵フラッシュは39枚分を連続して撮影してあまりある電池を備えている。何らかの理由でスマホの電池を使い切ったときなど、写ルンですは予備として使えるカメラである。

もちろん「写ルンです」にも欠点はある。
1.撮った写真をすぐ見れない
2.動画を撮れない
3.写真屋で現像してもらうコストがかかる
4.デジカメの写真に比べて何かボケていてはっきりしない


1.撮った写真をすぐ見れない
 これはもう仕方がない。ただし昭和時代以前のカメラはすべてこうだった。デジカメの場合、とりあえずメモ代わりに撮ることができるが、フィルムカメラはそれはできない。これはデジカメの絶対的に有利な点である。これも現像という面倒な行程が必要ないからで、デジカメがフィルムカメラを駆逐した最大の要因である。
2.動画を撮れない
 ほとんどのデジカメやスマホは動画撮影機能が付いている。これはフィルムカメラにはできない芸当である。昭和時代では動画を撮ろうと思ったら、重いビデオカメラを担ぐ必要があったが、今や専用の機材を用意する必要はほとんどなくなった。これもデジカメがフィルムカメラを駆逐した要因のひとつである。

3.写真屋で現像してもらうコストがかかる
 フィルムの場合、現像という行程を経ないと、画像を得ることができない。それをやってくれるところ、いわゆるDPE店にフィルムを持ち込む必要がある。かつてはカメラ屋はもちろん、本屋や酒屋、スーパーのDPEコーナー、コンビニでも受け付けてくれたが、フィルムカメラの衰退に従って、その店は一気に縮小している。かつてはカメラ屋はフィルムを買う、現像に出す、写真を受け取ると三度の商売ができるといわれたが、デジカメによって一気に駆逐された。今の生き残っているDPE店は他店の競争に勝ち抜き、デジカメの高品質プリントで活路を見いだしている店だ。
 「写ルンです」はたいていのコンビニに置いているが、住んでいる場所の近所にDPE店がないと、写ルンですを購入することは無意味になってしまう。
 かつてはフィルム現像と同時に紙に写真を焼いてもらう同時プリントが一般的だったが、デジカメ世代はほぼ自宅にパソコンがあるので、フォトCDに焼いてもらう方がコストが安い。27枚撮りで1000円くらいだ。

4.デジカメの写真に比べて何かボケていてはっきりしない
 これは「写ルンです」の味だから、大して欠点ではないが、デジカメのように鮮やかな写真を期待するとがっかりする。最低1mを要する固定焦点、焦点が合っている範囲を広げるために絞りが絞られているので暗い場所に弱いという写ルンですの特性を理解しておく必要がある。フラッシュは付いてはいるが光量が少なく、かなり接近しないと中心部しか浮かび上がってこない。
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↑この条件で「写ルンです」

 以上、筆者の「写ルンです」論を述べさせていただいた。2012年には全盛期のわずか5%まで売上げが落ちた写ルンですだが、近年は前年比5倍のペースで伸びているという。それはブームのせいもあるが、「写ルンです」が小型軽量安価というデジカメにない有利な点を有していて商品として優れていたから生き残ったのだろう。「写ルンです」の撮影テクニックに付いては他の人が有益な情報を提供しているので、そちらを参照していただきたい。

リンク集
●写ルンですは実はスゴいフィルムカメラなのです
●その瞬間を最高の一枚に。「写ルンです」で失敗しない5つの撮影のコツ
●ブーム再燃の「写ルンです」 使いこなすポイントは?
●【徹底解説】写ルンですが、今カメラ女子の間で大ブーム!その魅力とは?

「写ルンです」による拙作写真集
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↑ウラジオストクの街並み
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↑グレートバリアリーフの珊瑚礁

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↑フィリピンシキホル島の海

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