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2016年マリーンズを振り返る [野球]

 前年2015年は3位に入り、クライマックスシリーズのファーストステージを突破したマリーンズ。投手陣は涌井、石川の両先発。内、西野、益田の救援陣。打撃陣は今江がFAで楽天に移籍し、層が薄くなったとはいえ、キューバの大砲デスパイネが残留し、前年3割を打った清田、俊足の荻野、首位打者経験のある角中、高卒新人の平沢の加入で刺激を受けた鈴木、正捕手の座をほぼ確保した田村。それに福浦、井口のベテランが固める。さらに巨人にさらわれたクルーズの代役として、韓国プロ野球にいたナバーロを獲得し、打線強化を目指した。
 しかしナバーロが銃刀法違反で謹慎処分を受け、それでやる気をなくしたがどうかわからないが、復帰後も守備で怠慢プレーが目立ち、しかもそれを補う打棒を安定的に発揮しなかった。
 投手陣では、いつもは秋口にしか投げられなかった内が開幕から救援陣の一角を占めて、終盤の反撃を撃退した。先発では涌井は圧倒的な投球はなかったものの、石川が防御率1点台で前半を折り返すなどエース的存在にのし上がった。これにこの年から加入したスタンリッジが試合を作る投球で、彼らが3本柱となった。しかしそれ以外の投手は投げさせてみないとわからず、新人関谷やオープン戦で存在感を示した二木に大きな期待をかけるというのは無理というものであった。しかしここ数年ずっと失点が得点を上回り、防御率も4点台だったことを考えると、チーム防御率3.66は大幅に改善されたといえる。これは伊東監督と落合投手コーチの功績といっていいだろう。
 打撃陣では角中がほぼシーズン通して打率首位の活躍ぶりで、鈴木が3割、2軍では好成績も一軍では実績のなかった細谷も3割をマークするなど春先は打線が好調だった。しかし細谷がすぐに化けの皮が剥がれ、鈴木も夏場になると打率が降下した。デスパイネは期待通りの長打力を示し、チームの危機をたびたび救った。ただ、大砲は彼だけなので、相手チームにとって威圧感がなく、打線がつながらないとすぐに得点欠乏症になってしまうのは、もはやマリーンズの伝統的な病気といえるだろう。ちなみにチーム本塁打数80本は12球団最下位であった。
 シーズンでもっとも痛感させられたのは、選手層の薄さだろう。確かに前述した選手は活躍はしたのだが、その脇を固める選手や故障者の穴埋めをする選手の力量があまりに劣っていた。143試合を戦うには故障者が出ることは避けられず、実際に投手陣では内が故障し、クローザーの西野が戦線離脱すると、ご自慢の救援陣が一気に崩壊した。
 打線にしてもデスパイネ、角中を除けば、鋭いスイングが見られず、さりとてバントがうまいわけでもなく、足技を使えるわけでもなかった。もちろん何試合かは気力が充実して、逆転や圧勝もあったものの、とにかく持続しなかった。井口、福浦といったベテランも40歳を越え、往年の活躍を期待するのは無理というものだった。
 シーズン当初は首位だったが、やがてソフトバンクに抜かれ、独走を許した。交流戦ではソフトバンクに次ぐ2位で食らいついていったが、交流戦後に日本ハムが14連勝で一気に差を詰め、オールスターの頃には3位に落ち着いていた。
 この年の下馬評では長距離砲イデホがメジャーリーグに去ったとはいえ、選手層の厚いソフトバンクホークスが圧倒的に高く、これに二刀流のスーパースター大谷翔平のいる日本ハムファイターズがこれに続き、他のチームは決め手に欠いて3位争いという声が多かった。実際にこの通りの展開となり、ソフトバンクと日本ハムが競り合いを続け、マリーンズは4位以下のチームにはそこそこ戦い、2位ソフトバンクとは12.5ゲームとも4位西武とは8ゲームと大きな差のある3位を確保した。
 ソフトバンクと日本ハムとの競り合いは、終盤までもつれ、大谷の神懸かり的活躍もあって日本ハムが抜け出し優勝した。
 マリーンズは最終的に3位が確定し、チームの功労者であるサブローの引退試合は気楽な消化試合のお祭り的雰囲気で無事に開催できた。
 シーズンが終わり、石川が最優秀防御率、角中が首位打者を獲得した。デスパイネも打点王の可能性があったが、怪我での欠場が響いた。
 マリーンズとしてはお家芸の短期決戦で、ソフトバンクと日本ハムを撃破するしか、シーズンの不名誉を回復するしかなかった。過去、マリーンズはファーストステージの敗退がないこと、3位からの日本一の実績があること、故障者続きだった救援陣に人材が戻りつつあることなどをより所にして、ソフトバンクとのファーストステージに挑んだ。第1戦は先発に涌井を立て、初回に本塁打2発で先制するも、終盤に内が四球を連発しで3対4で敗北。第2戦は再び初回に本塁打で先制するも、終盤に救援陣が守りきれず、1対4で敗退した。持てる戦力からすると善戦したといえるが、結局のところ選手層の薄さはどうすることもできず、マリーンズは球団史上初めてファーストステージ敗退を記録することになった。ジンクスだけでは勝ちようがなかったのである。
 来期の展望だが、契約の切れたデスパイネが残留するのかもわからず、監督続投の条件として戦力の補強を要求した伊東監督だが、約束通り戦力補強がなされるのかどうかは不透明だ。第一、親会社のロッテが前年からお家騒動続きで、球団経営の情熱を失っているように見えるのが気がかりだ。球団自身は営業努力もあって、観客動員数はV字回復を果たした。回復をさらに持続するには、優勝を期待させるだけの戦力を整えることだろう。

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