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第2種冷凍機械責任者合格記 [資格]

■■冷凍機械とは■■
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 食物を腐らせずに保存することや、暑い夏を快適に過ごすことは、長年人類の夢であった。人類は実に長い間、食物の長期保存は干物か燻製にするしかなかった。また高温多湿の日本では夏を乗り切るために風通しのいい家屋にせざるを得ず、そのため冬はすきま風で震えていなければならなかった。古来、冷蔵技術としては、氷を冷暗所に保存するとか、川の水の流れや井戸の水を利用するぐらいであった。その氷も温暖な地域では容易に手に入らないものであった。
 この人類の夢が叶ったのは19世紀に入ってからであった。古来利用されていた氷は、その周囲の熱を奪って冷却するが溶けて水になってしまう。水になってしまうと冷却効果は失われる。氷に食塩を加えるとさらに低温に冷やせることは知られていたが、やはり最終的には水になってしまう。固体から液体、液体から気体のように物質の状態変化に用いられる熱量を潜熱という。水(液体)は0℃で氷(固体)になり、100℃で水蒸気(気体)になる。つまり100℃以下なら液体、それ以上なら気体である。もし細菌の死滅する5℃以下で液体になり、5℃以上で気体になる物質があれば、熱を奪われ液体になっても、気体に変えることができれば、それを繰り返して冷やし続けることができるのではないか。
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↑冷凍サイクル(三基計装のウェブサイトより引用)
 その物質が冷媒であった。当初はアンモニアが用いられた。液体が熱を奪われて気体となり、気体は圧縮されて液体に戻る。圧縮には電気動力が用いられた。こうして20世紀の初頭には冷蔵の基本技術が確立した。しかしまだまだ大がかりな設備が必要で、一般市民が冷蔵技術を利用できるようになるのは20世紀後半以降であった。
 それ以降の発展はいまさら記載するまでもないだろう。冷凍冷蔵庫とエアコンは今やあって当然で、ありがたみも感じなくなっているほどだ。それゆえ工場、事務所、家庭の殆どに設置されていて、その適切なメンテナンスが求められる。
 俗にビルメンテ基本4点セットというのがある。それは「電気工事士」「危険物取扱者乙4類」「2級ボイラー技師」「第3種冷凍機械」の4つの資格のことだ。ビルメンテは比較的高齢者でも求人があり、万が一の失業という非常事態の保険としても使える。管理人はすでに「電気工事士」「危険物取扱者乙全類」「2級ボイラー技師」を取得している。
 もうこれは残りの「第3種冷凍機械」を目指さない理由はないだろう。

■■思わぬ展開■■
 さて第3種冷凍機械の試験は高圧ガス保安協会が実施している。高圧ガス保安協会の実施する資格試験には、一部の難度の高い試験を除き、2通りの方法が用意されている。ひとつは年1回11月に実施される国家試験を受験することだ。受験科目は保安管理と法令だ。もう一つは年2回実施される講習を受講し、その後の検定試験に合格することにより、国家試験の保安管理を免除が免除され、法令の受験のみとすることだ。資格取得にかかる費用は圧倒的に国家試験が安い。受験料は約8000円。要する時間は1日だけだ。しかし講習は3日間を要し、一日でも休むとか途中退場すると、検定受験資格が得られない。講習の約1ヶ月後に検定試験がある。ここまでの費用が2万5千円。さらに合格しても法令のみの国家試験は受験しなければならず、ここでも8千円必要。検定は5日間拘束されて3万3千円。国家試験なら1日で8千円。
 勉強のできる人なら安上がりな国家試験を選ぶだろう。ところがこの国家試験が曲者なのである。検定試験と国家試験の問題は出題範囲は同じとはいえ、難度は遙かに国家試験が高い。合格率20%という数字がそれを物語っている。これに対して検定試験は80%と高い合格率だ。自動車の運転免許の一発試験と教習所の関係に似ている。一発試験をやたらと難しくすることで、教習所で取得するように誘導し、教習所の経営の安定に寄与させているのだ。ことに講習を実施するのは試験を主宰する高圧ガス保安協会だ。国家試験を簡単にすることは、結果的に講習の受講者を減らすことになるので、ほとんどあり得ないだろう。
 なるべく楽に取得したい。そう考えた管理人は講習を受講することに決めた。
 ところがこの高圧ガスの講習は、その業界の社員教育の一環となっているせいか、平日の3日間というのが圧倒的に多いのである。会社勤めの管理人が3日間も有給休暇を取得するのは難儀なことだ。これは先日取得したボイラー2級と同じ現象だ。探してみると一日の休みで済む金土日で講習を実施しているのは岡山と鹿児島のみだった。関西在住の管理人は当然岡山を選んだ。
 そこまで調べておいて、5月の受講受付を待った。
 管理人はうっかりしていて、受講受付開始からかなり経ってから、高圧ガス保安協会のウェブサイトを覗いた。何と、第3種冷凍機械の講習は既に定員に達していて受付が終了していたのである。もう一つの鹿児島も同様だった。次回の講習まで半年待つか、あの難度の高い国家試験に挑戦するか、それともまだ定員に達していない第3種冷凍機械の上位資格である第2種冷凍機械を目指すかである。
 第2種冷凍機械は上位資格だけあって、当然に第3種より難度が高い。保安管理の他に学識という科目が加わり、保安管理もやや出題範囲が広い。しかも検定試験は第3種が保安管理のみ15問に対して、第2種は学識10問に保安管理10問だ。合格点はどちらも60%の正答率だ。だが、第3種が15問中6問まで間違えられるのに対して、第2種は学識、保安管理ともそれぞれ4問しか間違えられない。しかも学識、保安管理両方合格点に達しないといけない。
 ネットで情報収集し検討した結果、「何とかなるだろう」ということになった。締め切り寸前に講習料金を払い込み、第2種冷凍機械の講習を申し込んだ。

■■勉強の開始■■
 受講を申し込んだら、テキストの購入だ。まずは「SIによる上級冷凍受験テキスト」。これは講習の教科書であり、検定試験のみならず国家試験もこのテキストの内容から出題されるので、必ず購入する必要がある。本屋で売られているものでなく、アマゾンで約8000円で購入した(高いですなあ)。
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↑SIによる上級冷凍受験テキスト

 高圧ガス保安協会によると、講習のテキストとして法令集の購入を推奨されていた。しかし法令・規則というものは官公庁サイトからダウンロードできるし、受講経験者の情報で、法規の講習時には要約を記したレジメが配布されることを知ったので、法令集は購入しないことにした。
 それと何といっても資格試験の勉強に必要なのは過去問の演習である。検定の過去問については過去10年分をヤフオクで入手した。送料込みで3000円。届いた品物を見てみると、内容は10年分の過去問集をコピーしたもので、出品者はぼろ儲けであったろう。
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↑過去問集

 SIによる上級冷凍受験テキストは、役人が書いた文章のように堅く、理解しにくいものだった。冷凍機械を扱ったことのない素人の管理人には分かりやすい解説書が必要だった。
 そこで購入したのは「冷凍機械の基礎知識」。内容は難しい数式が出てきたりして、必ずしも初心者向きではないが、図解が分かりやすい。過去問でわからなかったり、間違えたところは、この本を見て理解を深めていった。
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↑「冷凍機械の基礎知識」と過去問集

 このところ資格の勉強でお世話になっているスマホアプリは残念ながら冷凍機械関連のはなかった。需要からすると作ってくれてもよさそうなものだが、今回はこれに頼ることはできない。
 その代わりというわけではないが、PCサイトで冷凍機械に関する専門のサイトが存在する。ECHOLANDというのがそれで、公式の覚え方や要点などが分かりやすくかかれている。冷凍機械責任者を目指すのであれば、絶対にアクセスするべきサイトだ。
 スッカラカンの状態で講習に挑むよりも、ある程度理解しておいた方がいい。しかし参考書を読むのは退屈だ。よっていつものように過去問をいきなりやっていった。学識は公式を覚えれるのが面倒なので、保安管理をまずやっていった。
 この冷凍機械に限らず、高圧ガス協会が管轄する試験は正誤選択式なのだが、選択肢の取り方が変わっているのだ。例として、

問題 以下の設問のうち正しいのはどれか
イ.日本の首都は東京である
ロ.アメリカの首都はニューヨークである
ハ.スイスの首都はジュネーブである
ニ.フランスの首都はパリである

1.イ 2.イロ 3.イハニ 4.イロニ 5.イニ

答えは5である。このように正しい組み合わせを選択肢の中から選ぶので、紛らわしい設問があると誤答してしまう可能性が高くなる。実際は上のような簡単な問題ではなく、どれも正しそうな設問なので迷ってしまうのである。4つそれぞれの正誤なら、一つ間違えても4分の1だが、組み合わせだと4つ間違えたのと同じになってしまう。特に2種では10問しかなく、合格には4問の間違いしか許されてないので、問題をしっかり読んで理解しなければならない。

■■■講習に挑む■■■
 2015年6月12日金曜日。新大阪6時50発の「さくら」に乗って岡山へ。3両しかない自由席は意外に混んでいた。姫路-岡山といった通勤通学の短距離利用もいる。
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↑さくら
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↑新幹線車内(新大阪出発前)
 岡山駅内のドトールコーヒーで時間をつぶす。
 講習会場の岡山商工会議所までの道のりは、意外と遠く、駅から20分ほどかかった。
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↑岡山商工会議所
 講習の初日は法令で2種3種合同だ。併せて100名近くいる。ほとんど男性だが3名ほど女性がいる。講師がいうには、フロン規制が強化されて今回は受講者が増えたという。皆が敬遠する一番前の席が空いていた。
 講習は退屈でたびたび寝落ちしたが、要点は聞き取れた。ただ法令の試験は11月なので気合いが入らない。
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↑講習会場
 予定より早く16時15分に終了。ホテルは商工会議所の隣の岡山シティホテル厚生町を予約してあった。講習生の泊まりも多い。やはり管理人と同じく平日は休めず、遠方から来ているのだろう。
 早起きの疲れと、明日は講義中に寝落ちしないために22時過ぎには寝た。
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↑ホテルの朝食(バイキング)
 翌日から2種3種で会場は別れ、2種講習会場は4階。高校の教室を思い起こさせる小さな部屋ですでに満員だ。女性も一人いる。
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↑2種講習会場
 まず講師が「岡山では9割の人が検定に合格している」といい、いきなり初っぱなから「検定試験は次の範囲から出ます。目次にアンダーラインを引いてください」といって学識と保安技術の各項目にマーカーを引く。講師曰く、講義は予備校のようなもの。国家試験より有利にするのは当然だと言っていた。こういう検定試験は難度を上げて合格率が下がると、翌年は出題者が反省して難度が下がるというのを繰り返している。この年はどうやら楽な方になりそうである。これは幸運だ。
 テキストの解説はこの試験範囲のみ行われた。「ここが大事です」とか「ここから出るとすれば、ここを問題にするしかないですねえ」と言ったところは赤のマーカーにした。
 この講習にあたり、基礎的なテキストを軽く読み、軽く過去問をやって、軽く解説サイトを見ていた。しかしやはり専門の講師の解説は分かりやすい。遠路はるばる講習を受けに来てよかったと思う。
 昼食後はだいたいは睡魔との戦いとなるのだが、昨日の大睡眠のおかげで眠気はなかった。
 最後の30分は試験に出ないが、講師が「運よく通った時のために」知っておくべき重要箇所を読み上げ。違う色のマーカーを入れた。
 16時45分に終了。
 部屋に戻り、テキストの重要箇所に付箋を貼り付ける。鉄は熱いうちに打て、の格言を実践した。

翌日、8時45分講習会場へ。自由席なのになぜか皆同じ席に座る。
 予定通り保安管理。昨日と同じような感じで講習が進む。学識より難しい感じだ。
 11時40分に午前終了。早く終わったのは今日はこの商工会議所で行われる講習が多いからだ。大阪芸大単位取得試験などもあった。
 帰りは少しでも安くするため新幹線ではなくバスにした。両備バスのサイトで予約し、ファミリーマートで高速バスチケットの発券。少々手間取った。
 13時より午後の部。午後はさすがに眠かった。実際寝落ちしたが、講師が終盤にもう一度説明してくれたので助かった。
 講義は基本的に約1時間ごとに15分の休憩があった。理由なく途中退場すると棄権者とみなされ検定試験を受験できない。
 遠方からの受講者が多いということで、16時30分に終了。受講票は朝会場に来たときに提出し、「受講済」の判子を押してもらって、並べれている中から自分の名前の票を見つけて持って帰る。名前、住所、生年月日の個人情報が丸ミエである。
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↑帰りは高速バスを利用
 17時32分、岡山駅西口にバスがやってきた。インターチェンジに入ったのは18時過ぎ。新幹線に乗っていたらもう新大阪に到着している。
 JR難波に到着。高速バスは時間がかかるが、運賃は安い。特に急がなければこれでもいいと思う。ただスマホの充電ができないのは痛い。

■■■冷凍機械のポイント■■■
1.冷凍サイクルのモリエール線図を理解すること
2.計算問題に必要な3つの公式を覚えること
3.蒸発熱は高いほど、凝縮熱は低いほど効率がいいこと

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↑モリエル線図

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↑数式1(ECHOLANDより引用。以下同)
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↑数式2
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↑数式3
ηは”効率”と考えていい
 学習は過去問の繰り返しが基本だった。1回目は40%ぐらいだったが、2回目は60%。しかしなかなか80%までいかなかった。年2回10年分の過去問は学識と保安管理を合わせれば40問あり、一つの問題に4つの設問の正誤を判定する必要があるから、160問を解答するのと同じ労力だ。なかなかのボリュームで挫折しそうになった。学識は120分、保安管理は100分の制限時間。実際そんなにかからないが、それぞれ1時間必要だ。平日2時間の勉強時間では2回やるのが精一杯だ。
 他の資格試験の勉強でも同様だが、過去問を繰り返しているうちに、何度も間違えるところが、自分の弱点なので、そこをノートに書き出して徹底的に暗記する。暗記を確実にするために、ノートに書き出したポイントをパソコンに打ち込み、それを音読ソフト(筆者は詠太を使用))に読み込ませ、それをジョギング中やクルマの中で聞く。これの繰り返しである。
 要するにこの冷凍機械の勉強法としては
1.過去問の演習の繰り返し
2.弱点を把握
3.参考書、Webサイトでなぜそうなるのかを理解する
4.要点を記憶する

 これを繰り返せば、1ヶ月で合格圏内に入れるだろう。
 使った参考書は前述の「冷凍機械の基礎知識」が役に立った。これと過去問集だけで実力はつく。講習の教科書として使っている「SIによる上級冷凍受験テキスト」はとても理解しにくい内容だが、試験範囲が定義されているのでこれを読まないわけにいかない。端から端まで読む必要はないが、過去問に出たところはマークする必要がある。
 Webサイトでは前述のECHOLANDはぜひ押さえておきたいサイトだ。学識の計算問題のコツはここで理解できるはずだ。あと、Yahoo知恵袋で「ミスター高圧ガス」で検索すると、冷凍機械を含む高圧ガス検定試験の疑問質問がいろいろ出ているので参考にしてもらいたい
 このような先達たちの作った良質な情報を活用しながら、勉強すれば、おのずと合格に手が届くはずだ。だからここでわざわざ冷凍機械の理解のコツなどというのは書かないことにする(といって手を抜く)。

●冷凍サイクルの理解
↓三基計装のウエブサイト
http://www.sankikeiso.co.jp/tec_refrigerating.html

●EchoLand-plus.
http://www.echoland-plus.com/

■■■検定試験■■■
2015年7月5日。いよいよ決戦の日がやってきた。
 5時半起床。新大阪から。岡山で講義を受けた以上、試験も岡山まで行く必要があるのだ。
 岡山駅から歩いて商工会議所へ。さすがに2回目は迷わなかった。後から考えればこの「ももちゃり」というレンタルサイクルに乗ればよかった。
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↑岡山にはレンタルサイクルがある
 9時頃到着。すでに80%ぐらいの人が座っている。全体の40%が2冷で残りは3冷だ。私も最終チェック。
 10時に試験開始。学識、乾き度の計算問題が目新しい。傾向的には講習で「ここが出ます」といったところしか出ていないようだ。
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↑試験会場
 ケアレスミスのないように何度も見直し、11時には退出した。保安技術の試験開始は13時。
 12時半には商工会議所に戻った。直前チェックの時間が足りなかった。
 保安管理の試験開始。思っていたよりもややこしかった。もっと直前チェックをしておけばよかった。保安は割と自信があったので安心していたのである。
 それでも学識、保安とも自信のあるのは4問。残りの6問も五分五分の自信があるので、理論的には70%の正答率で合格しているものと思われる。もし落ちたら悲惨である。
 13時50分には退室。まだ40%の人が残っている。
 予定より早く終えたので、バス停近くのチケットセンターで14時半発のバスに変更できないか尋ねた。今回は帰りははじめからバスに決めていて早割で買っていたのである。しかし早割は変更できず、払い戻しと通常料金の差額の合計570円が必要とのこと。それならやめておこうということになった。
 バスターミナルの横には津山線のディーゼルカーが停まっている。国鉄末期に標準色とされた朱色に塗装されている。初めて見た時はどキツく感じたが、今となっては、日本の田舎にとても合っているように思えてしまう。
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↑津山線のディーゼルカー
 15時半定刻に大阪行きのバスは発車した。
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↑今回も帰りは高速バス
 18時半前、大阪空港着。8人ほど降りた。やはり伊丹空港は人気がある。
 難波で降りて、通天閣の麓にあるラジウム温泉で入浴し、新世界で一杯やって帰宅する。
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↑ラジウム温泉

■■保安学識正解発表■■
翌日高圧ガスのウェブサイトで試験の解答が発表された。問題の持ち帰えられるので、自己採点ができる。学識が80点、保安管理が90点。余裕で合格であった。
 後日、検定合格証書が送られてきた。これで国家試験は法令の受験だけですむ。ちなみに検定合格者で国家試験合格者は90%を越えるという。自分としてはほとんど第2種冷凍機械責任者の資格は手にしたと思えた。

■■法令の勉強■■
 国家試験は11月8日。検定試験の合格発表は8月だったから、10月頃まで全く何もせず過ごした。そろそろ勉強しようかなと思って、過去問を物色するが、法令だけというのは存在しなかった。法令だけを扱った参考書としては「冷凍機械責任者受験対策冷凍法令」しかなく、選択の余地がないので、それを購入した。
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↑冷凍機械責任者受験対策冷凍法令
 その本の内容を見てみると、法令、規則について漏れなく記述してあるものの、「ここが間違えやすい」といった試験の役に立つ情報はほとんどなかった。索引の出来も悪いので、わからなかったところの知識補強も難儀だった。勉強中にこの本を開いたのは10回以下だった。よってこれは購入しなくてもよかったと思う。
 もっとも役に立ったのは、岡山での法令講義で無料で配られた冷凍法令規則のレジメだ。これの講義中における書き込みが結果として重要ポイントとなった。何度も言うが、さすが高いお金を払っただけのことがあるのである。過去問に関してはECHOLANDにある第2種法令過去問を繰り返した。平成18年から23年度から6年分を3回繰り返した。最初は45点くらいだったが、3回目には80点ぐらい取れるようになった。法令は20問出題され、合格点は60%。つまり12問の正解でいい。満点を狙う必要はないので、過去問で80%の正解できれば、例え珍奇な問題がでて正解が得られなくても、合格点に達しているわけだ。
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↑役になった法令のレジメ

 法令で重要なのは1日の冷媒製造量や種類によって変化する、保安検査の有無、責任者の選任、高圧ガス保安法の対象とするかどうかなどだ。フロン、アンモニア、その他によって数字は変わるので確実に記憶しておきたい。それと受液器、凝縮器の液漏れ対策や耐震基準の必要となる容量。どの資格試験でも法令に関しては数字がポイントなるが、冷凍に関しては、3トン、5トン、20トン、50トンの冷媒量。第1種冷凍責任者が300トン以上、第3種は100トン以下といった数字。受液器が10000cc、縦置き凝縮器の高さが5m5000リットルといった数字が超重要だ。それと認定機械の場合、保安検査が不要である点や凝縮器のが横置きの場合は耐震基準の対象外であることはありがちな落とし穴である。
 法令については試験前10日間、一日3時間の勉強で対応できた。

■■■国家試験■■■
 2015年11月8日、国家試験当日。高圧ガスの国家試験は年に一度11月のみ。冷凍機械の検定合格証に有効期限はないが、もし不合格の場合は、法令の受験のためだけに1年待たねばならない。この愚を犯さないために、しっかり勉強しておく必要があるわけだ。ちなみ、受験料は法令だけの受験であっても、フル受験と同様に8000円徴収される。さすが高圧ガス保安協会。やることが「高圧的」である。
 国家試験は検定試験の受験地でなくともよい。したがって筆者の地元和歌山で受験が可能だ。
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↑和歌山駅からバスに乗る
 試験会場は和歌山県立星林高校。当日は雨が降っていたので、バスで行った。試験開始は9時30分。9時に訪れると、もう教室は満員だった。受験者はざっとみて200人はいるだろうか。ただし冷凍2種だけでなく冷凍3種、乙種化学、販売士など高圧ガス保安協会の扱っている試験のすべてである。受験者は圧倒的に男性が多く、若いのから年寄りまでいる。筆者のような個人受験よりも、実際に高圧ガスを扱っている会社の社員の方が多い感じだ。
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↑試験会場は星林高校
 筆者の入った教室は、法令のみ受験者ばかりであった。試験開始20分前には参考書を机に置くなといわれ、解答用紙にはすでに受験番号や住所名前が記載されていたので、何もすることがなく窓の外のグラウンドを眺めたりした。
 9時30分試験開始。15分ぐらいでできたが、じっくり見直して、10時15分に出た。自信のないのが6問。これが全部間違えても正解率が70%。十分合格できる手応えで、喫煙者の群がる校門をかき分けながら、バスに乗って帰った。行きもそうだったが、あれだけ受験者がいるのに、バスの利用者はほとんど皆無であった。これから少子化が進み、地方のバスはどうなってしまうのだろう。

■■法令正解発表■■
 翌日高圧ガスのウェブサイトで試験の解答が発表された。早速自己採点すると70点。自信のない問題は全て間違えた。しかし合格点に達していた。何だかんでこれで勝負は終わった。
 合格証書が送られてきたのは翌年の1月7日であった。県の収入証紙3400円分を買って免許を申請。1月28日、ようやく免許証が簡易書留で送られてきた。
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↑合格のお知らせ
受験を申し込んでからこれを手にするまで8ヶ月を要した。ずいぶん取得に時間がかかる資格だった。
■■試験を終わって■■
 こうして2種冷凍機械責任者の資格を得たわけだが、試験が終わって3ヶ月を経過し、覚えたことはすっかり忘れてしまった。もちろん、この資格が必要な仕事に就けば、全くゼロからよりも理解が早いだろうが、今の仕事に応用できるようなことはない。
 勉強することは知識が増えること。毎度のことだが、これは基本的に財産になるはずである。

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↑こんなレトロなケース付き
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↑免許証
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