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銀色の寝台特急カシオペア乗車記 [旅行]

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【カシオペアの概略】
 20世紀末、青函トンネルを経由して首都圏の上野-札幌間を直通する寝台特急として「北斗星」が運行されていた。従来のブルートレインより豪華な設備で、年間を通じて高い利用率を誇っていた。しかし「北斗星」の車両は国鉄時代から使用している車両を改造したもので、設備の陳腐化が否めなかった。そこで「北斗星」のさらなる豪華版として、1999年7月に誕生したのが「カシオペア」であった。
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http://www.jreast.co.jp/cassiopeia/
↑詳細は上記URLをクリック
 車両は「カシオペア」のために新製されたもので、アメリカの大陸横断鉄道を思わせる銀色を基調とした12両編成。日本の寝台列車史上初めてとなるすべてA寝台個室で構成され、2名利用の個室を2階建て車両に配置するのを基本とし、さらに平屋の3名部屋と、より豪華で後方が展望室になったスイートルームも設けられた。食堂車も2階建てで厨房を1階にして、食堂を2階とし眺望を楽しみながら食事ができるようになった。そしてさらにラウンジカーがスイートの反対側に設けられ、特別料金なしに後方の展望が楽しめるようになっていた。さらに最新の技術で乗り心地も改善され、昭和ブルートレイン時代に悩まされた発車時のショックが軽減された。その他車内設備も平成時代にふさわしく高水準なものとなった。
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↑カシオペアの編成(JTB出版「今こそ乗りたい寝台列車の旅」より引用)
見にくい場合はダウンロードして下さい
 しかしながら、「カシオペア」投入時点では、八戸までしか開業していなかった東北新幹線が、将来、新青森、新函館(当時の仮称)、そして札幌まで延びるのはほぼ確定していたので、必要最小限の投資として僅か1編成だけの製造となった。それゆえに基本的に上野-札幌間を各日での運行となり、定期点検時には運行を取りやめざるを得なかった。それでも人気は抜群で、1ヶ月前の発売日には数秒で完売し、その寝台券はネットオークションで高値で取り引きされた。
 2014年3月、北陸新幹線が開業すると、その影響で大阪-札幌を運行していたトワイライトエクスプレスが廃止され、減便され臨時化されながらも残っていた「北斗星」も2015年8月に廃止となった。
 その後、2016年3月26日に北海道新幹線の新青森-新函館北斗間が開業すると発表されてから、「カシオペア」の去就が問題となった。北斗星は車両の老朽化が進んでいたので、廃止もやむなしという雰囲気だったが、「カシオペア」の車両は製造後15年しか経過しておらず、まだまだ使える状態だし、新幹線開業とはいえ、函館から北に18キロ離れた辺鄙な北斗市が当面の終着駅で、札幌へも函館へも乗換となる。ましてカシオペアは人気があって乗車率も高い。
 カシオペアを存続を望む声は小さなものではなかった。カシオペアが通過することにより運賃配分を受け取る東北の第三セクターIGTいわて銀河鉄道や青い森鉄道は、継続運行を希望していた。
 技術的には機関車の問題があった。北海道新幹線開業により、青函トンネルの架線電圧は新幹線に合わせられる。このため今までの機関車が使えなくなるのだ。引き続き青函トンネルを通過する貨物列車を運行するJR貨物が、それに対応する機関車を導入する。その機関車を借りてカシオペアの運転を継続することも考えられた。
 しかしJR東日本とJR北海道の出した結論は「廃止」であった。
 理由としては青函トンネルの保守時間の確保と貨物列車の運行に妨げとなるためである。新幹線は0時から6時まで保守時間に充当している。これは高速運転をするために、高水準な保守が必要なので、その時間を確保するためである。新幹線がこれまで無事故神話を続けているのは、この徹底した保守作業に負うところが大きい。しかし青函トンネルは現在1日50本も貨物列車が運行され、深夜においても貨物列車はトンネルを通過している。そのため、保守時間を2時間か3時間ぐらいに短縮して、その分、保守の水準を下げて、新幹線の速度も在来線とほぼ同じスピードとすることが検討されている。ただでさえ保守時間が足りないのに、カシオペアの入る余地はないというわけである。それにカシオペアが在来線の事故で遅れた場合、保守時間に影響なしにトンネル通過が可能かどうかも問題だった。
 そのような観点からJRはカシオペアの運行は断念せざるを得なかったというわけであろう。

【まずはみどりの窓口へ】
 そうと決まれば、鉄道ファンの筆者は乗り納めをしなければならない。実は筆者はカシオペアと同じく青函トンネルを通過する寝台特急トワイライトエクスプレスと北斗星は既に乗っている。それぞれの乗車記は下記URLを参照。
トワイライトエクスプレスに乗ってきた

http://umayado.blog.so-net.ne.jp/2014-01-14

最後の急行「はまなす」最後のブルトレ「北斗星」乗車記

http://umayado.blog.so-net.ne.jp/2014-09-10

 カシオペアに乗るのがここまで遅くなったのは、カシオペアが2名1室のA寝台が基本で、一人で利用する場合、2人分の寝台料金と特急料金が必要なことであった。A寝台で料金が高い上に2倍必要なのである。ちなみに筆者はひとりで旅行するのが基本である。カシオペア乗車希望の同志がいれば、今回の旅行に参加を呼びかけるのだが、たとえひとり分にしても高額な旅費となるし、同志が賛同するかどうか微妙だ。まして筆者が旅費を負担するなど本末転倒であろう。かつては利用率の落ちる札幌発におひとりさまプランなんてのがあったが、廃止が現実味を帯び、人気が上がってからはそんなのはなくなった。だいたい2名用ですら、入手が難しかった。
 筆者はしがないサラリーマンである。したがって旅行は土日プラス前後いずれか1日の休暇が基本だ。平日に3日取ることは病気でもない限り無理だ。
 土日に焦点を当てると、カシオペアは金曜の夕方に上野を出発し、土曜の夕方に札幌を出発する。翌日曜の夕方に上野を出発する、というパターンになる。
 筆者にとっては土曜日の夕方札幌発のカシオペアに乗るのが一番いい。土曜日の夕方であれば朝の飛行機で札幌に移動して、日曜の夜には、筆者の地元和歌山に帰ってくるのが可能だ。これだと有給休暇は取らなくてもいい。しかしこれではまさしくカシオペアに乗るためだけに北海道に行くことになりあまりにもむなしい。けれども上野発のカシオペアは必ず有給休暇が必要であり、仕事の進捗状況によっては休めない筆者は「土曜日札幌発」は譲れなかった。
 それに札幌発のカシオペアは上野発に比べて入手しやすいという事情もあった。いかに鉄道ファンでカシオペアに乗りたいという人でも、札幌に行くのに往復カシオペアを利用する人は極々僅かだろう。おそらくほとんどの人は片道は飛行機を利用することだろう。それで往復どちらを飛行機を使うかとなれば、断然帰りだろう。北海道観光で疲れた身体を不慣れな寝台列車で休めるよりも、旅行への期待で気分が高揚している往路にカシオペアに乗った方が、心も身体も楽だ。帰りは最終便の飛行機で帰京すれば、夜行列車のカシオペアより時間を有効に使える。何しろ千歳発の羽田行きの最終は2015年現在、全日空が21時45分発。エアドゥなら23時発がある。北海道滞在時間が6時間も長い上にしかもほぼその日のうちに着く。これが飛行機の実力なのである。
 そんなこともあってかJRはカシオペアに関しては札幌に向かう下りを重視していて、展望室付きのスイートは札幌行きの最後尾になるように編成されている。上りは青函トンネル区間の函館ー青森間を除いて、スイートルームは先頭車となるため、常に無骨な機関車を見ながら過ごすことになる。これでは同じ料金なのに不公平だ。
 それはともかく、札幌発の上りにはいい面もある。それはスイートの代わりにラウンジカーが最後尾になることである。ラウンジカーなら寝台利用者であれば誰でも利用できるので、席は奪い合いになるものの、スイートと同じく、後方に流れゆく眺望を楽しめるわけである。
 筆者は以上2点の理由から土曜日発カシオペアに乗ることに決めたのである。
 ところでJRの指定券・寝台券は、一ヶ月前の午前10時に発売される。カシオペアの寝台券は発売開始数秒で売り切れる。だから午前10時ちょうどか少し前にみどりの窓口に並ぶ必要がある。しかしこれすらサラリーマンの私には至難の業だった。カレンダーを見ていただくとわかるが、土曜日の1ヶ月前が土曜日あるいは日曜日または祝日であることはほとんどない。つまり寝台券入手のためだけに会社を休まないといけないのである。それで必ず入手できるのならともかく保証はまるでナシである。その機会があるとすれば、平日が休みとなる祝日、盆休み、正月休みである。
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↑みどりの窓口に並ぶ
 その機会はやってきた。9月12日土曜日の1ヶ月前は8月12日。つまり盆休みの初日だった。筆者は満を持して近くの駅のみどりの窓口に並んだ。もちろん午前10時ちょうどに発券端末を操作できるように時間調整をしてだ。入手を目指すのはカシオペアでも一番安いカシオペアツイン2名。前述したように1名でも2名分の料金が必要で、その金額は33580円である。
 前客の駅員への質問が長く、ちょっと焦った。それでも10時0分10秒に端末を操作。しかし結果は「満席」であった。それでも女性駅員は他の種類の寝台も調べてくれた。しかしいずれも売り切れであった。盆休みの初日からいきなり空振りの三振だった。

【思案そして決断】
 カシオペアの寝台券の入手は難しいことを知った。駅員や旅行会社に知り合いがいれば、平日に発券端末をたたいてもらうことはできるかもしれないがそんな知己はいなかった。
 やっぱり「あれ」を使うしかないか。「あれ」とはネットオークションである。ヤフオクを覗いてみる。カシオペアツインの正価33580円が4万円から7万円で落札しているようだ。ちなみに1室しかない展望室のスイートとなると15万円の値段がついていることもある。そして当然ながら休日が絡むきっぷは高くなる。
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↑ヤフオクの相場
 ところで2015年は敬老の日と秋分の日が同一週に並び、前の土日を含め5連休となる通称シルバーウィークとなっていた。これを利用すれば、予定していた土曜日札幌発に拘らなくても、カシオペアの乗車日の自由度は増す。しかし誰しも考えることは同じで、きっぷの入手難という状況は変わらなかった。むしろ日曜の上野発などはかなり高値で入札されていた。ここは予定通り19日土曜日札幌発とし、20日以降は関東地方の観光に当てることにした。北海道で何も観光しないのはつまらないので、18日金曜日の半日だけ有給休暇を取り、夕刻に札幌に着いて宿泊、土曜日の昼下がりまで観光して、カシオペアに乗り込む基本計画が策定された。
 あとはカシオペアの切符を入手するだけだ。ヤフオクに出品している19日土曜発はいくつかあったが、少しでも安くしようと眺めが悪い1階室を選んだ。そして切符は入札終了10分前から競り合う形になり、最終的には49800円になった。ただし簡易書留で切符を送ってもらったので約5万円となった。
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↑入手した寝台券
 5万円。ごまんえん。ゴマンエン。5万円あったら、東京の帝国ホテルに泊まれる。恐ろしく高い。これに和歌山までの乗車券23300円と東京からは新幹線の特急券5700円が必要だ。締めて7万9千円。ちなみにほぼ同時に予約した関西空港-札幌間の航空運賃は株主優待やらスカイコインなどを駆使して19900円だった。カシオペアに乗るという目的がなかったら採用される交通手段ではないだろう。
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↑5万円あれば東京帝国ホテルに泊まれる

【まずは北海道へ】
 前置きが長くなった。カシオペア乗車記をお待ちのお客様、お待ちどうさまでした。といいたいところだが、もう少し前置きにおつきあいいただきたい。カシオペア乗車までの時間に、筆者がおもしろい観光地を紹介しよう。

 2015年9月18日金曜日。天気は快晴。予定通り午前中で仕事を終えて、汗をかきながら、13時00分発の関西空港行のバスに乗り込んだ。約40分で関西空港に着いた。
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↑高速バスに乗る
 チェックイン前に腹ごしらえ。レストランエリアをウロウロし、そば屋に入った。ところが席が空いているのになかなか案内されず、注文したざるそばがなかなか来なかった。飛行機の出発時刻は14時30分である。だんだん焦ってきた。テーブルに届いたのは14時10分。流し込むように2分で食べた。味は全く覚えていない。
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↑流し込んだざるそば
 チェックインはしていないが大丈夫だろうと楽観していた。全日空からの予約確認メールには次にように書かれていたからである。
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座席番号に♪が着いている場合は、搭乗手続きは不要です。空港に着いたら保安検査場に直接お越しください。搭乗にはIC付きカード、または2次元バーコードが必要です。
ーーーー
 予約で使った株主優待券には2次元バーコードがある。おそらくこれで搭乗できるのだろうと思っていたのである。
 ところがなんたることか、保安検査場のバーコードセンサで弾かれてしまったのである。もう出発時刻は迫っている。保安検査員が迅速に対応してくれた。織田裕二に似たANAのスタッフが飛んできてチェクイン手続きを代行してくれた。株主優待券をよく見ると2次元バーコードには自動チェクイン機には当面未対応と書いてあった。
 保安検査エリアを抜けたのは出発2分前。女性職員が待っていて、「18番ゲートに急いで下さい」というものだから、筆者は走った。彼女も伴走したがヒールだったので走りにくそうだった。そんな迷惑をかけた筆者が最後の搭乗者となったのは当然であった。機内に入るとまもなくドアが閉められた。
 機体はB737-800。14時46分北の空に向かって離陸した。雲を抜けるとき機体が動揺したが大したことはない。半時間ほどしてからドリングサービス。眠気さましにコーヒーを頼んだ。一時全日空は無料のドリンクサービスをやめていたが、サービスを継続していた日本航空や、当初から優良だった格安航空に対抗するため、結局のところサービスが復活してしまった。まあ乗客としては有り難いことである。
 15時30分機長より挨拶。ただいま佐渡島上空。あと10分で降下し、予定より早い16時15分に新千歳空港に到着するという。毎度のことながら飛行機は速すぎる。
 雨の千歳空港に予定通り着陸。
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↑新千歳空港に到着

【初日は豊平峡温泉へ】
 トヨタレンタカーのカウンターに向かう。道内の移動はレンタカーが便利だ。番号札を渡されてしばらく待つ。ベンチの近くの公衆電話は撤去され、代わりにスマホの充電スポットができている。
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↑レンタカーのカウンター
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↑公衆電話は撤去され充電スポットに
 シャトルバスでポプラ営業所へ。バスはひとりだけだったが、営業所は順番待ちだった。さすが北海道。規模の大きな駐車場でまるでアメリカのそれのようだ。
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↑シャトルバスで営業所へ
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↑営業所のカウンター
 借りたクルマはヴィッツ。長い距離を走るわけでないのでコンパクトカーで十分だ。本日の目的地は札幌郊外の定山渓温泉。そこのホテルを予約してある。カーナビの目的地をセットして出発。
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↑レンタカーで定山渓へ
 当初は渋滞を避けるため恵庭から支笏湖北方を西進し、国道453号線を北上し定山渓を目指すつもりだった。しかし国道36号線で札幌市中心部を突撃するルートを走ってしまい、札幌ドームをかすめる結果となった。連休前の週末で渋滞に巻き込まれて時間がかかった。カーナビを過信しルートを確認しなかった自分のミスである。レンタカーのナビはよくできていると思うが、やっぱり慣れが必要である。
 豊平峡温泉についたのは19時40分頃だった。あれっ、目的地は定山渓温泉じゃなかったの?と読者は思われるかもしれない。定山渓温泉のさらに奥にあるこの豊平峡温泉が紹介したいスポットの一つなのである。ちなみに札幌市豊平区というのがあるが、これは「とよひら」と読み、豊平峡は「ほうへいきょう」と読む。
 もう外はすっかり暗くなっている。白く浮かんだ建物は、ちょっと古びていて豪華さなどない普通の湯治場に思える。ドアを開けると、インドカレーのにおいが漂う。何故温泉にインド料理と思ってしまう。愛想のよい店員に迎えられて1000円払う。ポイントカードをもらったが有効期限は6ヶ月。貯まる見込みはない。
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↑豊平峡温泉
 脱衣場までの廊下は長いが、脱衣場そのものは街の銭湯と変わらない。籠があるだけで鍵はない。
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↑風呂への入口
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↑脱衣場
 洗い場はカルシウムが堆積し、海岸の岩場のようで歩きにくい。しかし泉質はすばらしい。渋滞で2時間半もかかって来た疲れが吹っ飛んだ気がする。露天風呂も庭園がライトアップされてなかなか美しい。スペイン人の客もいる。早くも口コミで評判が広がっているようだ。また入れ墨をした兄さんが目の前に現れた。ちょっとびっくりするが、案外こういう人は愛想がいいものなのである。
 夕食はここのインド料理を食べる。ここの料理は評判がよく楽しみにしていた。セルフサービス。タンベリーセット1600円。カレーにナンと唐揚げがついている。「世界一おいしい」とご自慢のナンも実際おいしかったし、5段階で辛さを選べるカレーもいい。この温泉は絶対に穴場だ。
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↑メニュー
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↑タンベリーセット
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↑レストラン内
 続いて今晩泊まる定山渓グランドホテルへ向かった。噂には聞いていたが客は中国人が多い。
 売店でビールとつまみを買った。売店の冷蔵庫は故障中で、飲料はレジの前の氷で冷やされていた。
 あてがわれた部屋はすばらしく、おそらく自分が日本で泊まった部屋の中でも最高の部類だろう。12時間足らずしか滞在しないのにもったいない。
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↑ホテルの部屋
 ビールを飲んで部屋においてあった饅頭を食べて腹ごしらえは完璧。もう遅いので行くか迷った大浴場には結局行った。
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↑ホテルの大浴場
 0時20分頃寝る。明日は屋外のテーマパークなので雨が心配。

【北海道開拓の村へ】
 9月19日土曜日。いよいよ今日はカシオペアに乗れる。若干気分が昂ぶった。
 6時頃起きて、朝風呂に入る。今日は雨予報だがまだ雨は降っていない。露天風呂を満喫。
 その足でグランデールという朝食会場へ。チケットやルームキーのチェックはない。テーブルに「食事中」の札を置くことにより、配膳係が片付けるかどうか判断している。いいアイデアだ。思っていたよりバイキング料理の質がよく、和食と洋食で2回分の朝食をしっかり食べた。
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↑朝食会場グランデール
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↑定山渓グランドホテル
 9時10分、チェックアウトし、クルマで「北海道開拓の村」へ。途中札幌中心部を抜けるので渋滞箇所があった。広い駐車場に10時半に到着。
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↑北海道開拓の村(入場口)
 北海道開拓の村は北海道開拓時の建物を移築するか、レプリカを建てたものだ。蝋人形や音声解説のある建屋もある。私がここに来た最大の目的は、鉄道馬車の運行をしていることだ。日本で遊覧用とはいえ馬車鉄道に乗れるのはここだけだ。そう思っているうちに馬車が向こうからやってきた。

↑鉄道馬車(スマホ再生不可)
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↑村内地図
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↑展示家屋
 一通り見てから11時30分発の馬車に乗った。客は私と男の子だけだった。早歩きと同じスピードである。男の子の母親が外から歩いて付いてきている。しかしやがて疲れて立ち止まってしまった。
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↑馬車鉄道の車両
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↑女性車掌
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↑牽引する馬(休憩中)
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↑車内
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↑乗車券
 それにしても土曜日だというのに客が少ない。天気のせいもあるが、根本的には知名度が低いからだろう。こういうテーマパークの宿命は設備が陳腐化あるいは老朽化して補修費用が多額を要することである。この程度の客では先行き苦しいだろう。ユニバーサルスタジオやディズニーランドは年中同じ出し物であれだけのリピーター客を集めるのである。いったいどこが違うのか。
 ただ展示物はよくできていて、大いに蒙を開かせた。明治時代の理髪店とか写真屋。染め物屋に酒屋。農家、養蚕家、漁師などすべておもしろかった。北海道大学の寮も興味深かった。
 昼食は村内のレストランで食べた。食券購入によるセルフサービスである。屯田兵定食にした。他の人はラーメンとか軽いものを食べている。屯田兵定食といっても、実際の屯田兵がこんなものを食べていた訳ではない。地元の食材を使ったというのはある程度理解できたけど、屯田兵との関連性は不明だ。
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↑レストラン
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↑屯田兵定食
 レストランを出ると店の人がびっくりするほど雨が激しく降っていた。散策中に降らなくてよかった。
 13時頃出発。カシオペアの発車は16時12分。まだ時間があるので、北海道神宮に寄ることにした。
 北海道神宮は中国人を含む外国人観光客も多い。小雨が降る中、結婚式が執り行われている。筆者は北海道の住民ではないが、明治以降の歴史しかない北海道にあって、この北海道神宮での結構式というのは格式が高いのではないか。社殿は新しく、祈祷待ち番号も液晶画面で表示されている。
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↑北海道神宮
 トヨタレンタカー札幌駅前店にクルマを返却。立体駐車場の5階に停める。
 まだ時間がある。駅地下の土産物店で六花亭の六花の露とロイズのラムレーズンチョコレートを買った。
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↑クルマを返却

【いよいよカシオペアに乗車】
 カシオペア乗車記をお待ちのお客様、お待ちどうさまでした。いよいよここからが本題です。
 和歌山までの乗車券を買い、15時55分には4番線にあがりカシオペアの入線を待つ。
「寝台特急カシオペア 16:12 上野 」の電光発車案内板を撮る。筆者だけでなく、カシオペアの乗客のような人もそうしていた。そういう人がそうすると、他の客も真似をするのであった。確かにあと半年すればここにはカシオペアの表示はほぼなくなる。
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↑寝台特急カシオペア 16:12 上野 
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↑他の人も真似をする
 4番線の階段の壁に寄りかかって待っていると、カシオペアが入線してきた。入線時の動画撮影は録画ボタンを押すタイミングが遅れ失敗した。もう半年以内に札幌に来る機会はないだろうから、取り返しのつかないミスになった。牽引する機関車を撮りに行ったら、記念撮影する人で溢れていた。
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↑カシオペア入線
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↑最上級スイートはほとんど機関車をみることに
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↑記念撮影組が占領
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↑この角度が精一杯
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↑さあ乗り込もう
 カシオペアは札幌を定刻16時12分に発車した。指定された11号車11番は階下室で眺めが悪い。しかも喫煙車なので煙草のにおいがする。設備としてはトイレと洗面台がある。洗面台は折りたたみ式である。読書灯があるが暗い。コンセントは洗面所にしかなく、スマホの充電が不便。グーグルマップのような列車の現在地や運行情報が表示されるモニターがある。鍵は任意の暗証番号を入力する。例えば1234#で施錠、1234で解錠である。
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↑室内(中央がドア)
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↑運行情報モニタ(左のドアがトイレ)
 黒い板があるので何かと思ったら、車内販売が近づいたらそれを知らせる表示灯であった。
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↑ソファー
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↑トイレ
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↑車内販売接近表示

↑札幌出発時の車内放送(スマホ再生不可)

 シャワーは2カ所あり、食堂車でカードを購入して、30分単位での予約となる。シャワーで30分とは少々間延びした感じだが、15分だと厳しいからそうなったのだろう。しかしこれでは使える人が限られてしまう。シャワーの予約は先着順である。札幌を出発したところだが、今から並んでも使えそうもないのであきらめることにした。共同シャワーならかつて特急日本海で経験している。
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↑シャワー(あとで撮りました)

↑食堂車からの案内放送(スマホ再生不可)
 テレビ放送はNHKBS1chと3chのみ。走行中は安定した受信ができないのはやむを得ない。画面が固まってしまうディジタル放送よりも、画面が波打ちながらどうにか見えたアナログ放送のよかったと思うのは筆者だけだろうか。
 部屋の印象だが「狭い」。一人利用であれば十分だが、二人で過ごすには十分でない。それにインテリアがどこか安っぽい。トワイライトエクスプレスのロイヤルA寝台はヨーロッパの鉄道に乗っているかのような重厚さだった。しかしこのカシオペアはまるで東横インのようなビジネスホテルにいる雰囲気なのだ。ビジネス客など皆無の観光列車にこれはちょっとないなと思った。ただしカシオペア登場時にはトワイライトエクスプレスは健在であり、それとの差別化は必要だったので、このような選択になったのかもしれない。同じ頃に登場した寝台電車サンライズ出雲・瀬戸の内装の影響もあるのかもしれない。
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↑参考:東横インの部屋
 まずはウエルカムドリンク。ただの紙コップにはいったオレンジジュースである。紙コップなんて仕事の休憩や友達にあげるものだろう。せっかくのA寝台なのだから、グラスとはいわないが、透明プラスチックのコップにすべきではないだろうか。あとカシオペアのヘッドマークを型取ったクッキーなどもあれば・・・、というのは筆者が食いしん坊だからか。
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↑ウエルカムドリンク
 こんなこともあろうかと、チョコレートを買っていたのである。ロイズのラムレーズンはレーズンの粒も大きく私のお気に入りで、地元で北海道展があれば買いに行くチョコレートである。
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↑ロイズのチョコレート
 暗くなる前にお隣の12号車のラウンジカーへ。最後尾の椅子は取り合いだった。ラウンジカーはカシオペアの電源車でもある。床下からは軽くディーゼルエンジンの音が聞こえる。筆者が座った頃には日がすっかり暮れて、まさに「汽車は闇の中を走る♪」となっていた。
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↑夕闇迫るラウンジカー
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↑車端部にある時刻表と思い出ノート

【カシオペアスペシャル弁当】
 18時30分頃、カシオペアスペシャル弁当が配れた。弁当の引換券は乗車3日前までにみどりの窓口で買っておく必要がある。筆者が買った駅では自分がその弁当のはじめての利用客だったらしく、奥から分厚い虎の巻を参照しながら、不慣れな手つきで発券された。しかも窓口から離れてしばらくすると駅員に「少々お待ち下さい」と呼び止められ、利用号室を再確認された。話しは前後するが、弁当を持ってくる前に、そのチケットを確認にくる。その時に「お飲物は?」と聞かれたので、ビールを頼んだ。昨晩ホテルで310円買ったサッポロクラシックが280円。僅かなから良心を感じた。
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↑弁当引換券
 そもそも夕食が食堂車でなくて、弁当にしたのは、予算の都合もあるが、コースディナーの内容が北斗星のそれと酷似しているからだ。それなら昨年経験済みである。食堂車の雰囲気を楽しむなら、ディナーの片づけが終わってから予約なしで利用できるパブタイムや朝食を利用すればいいのである。
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↑赤い風呂敷に包まれて届けられる
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↑全体で1枚
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↑一の重
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↑二の重
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↑三の重
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↑吸い物
 さて、カシオペアスペシャル弁当を賞味する。松花堂弁当風を3層にして暖かい吸い物がつく。基本的には北海道の食材を使用している。今日は朝食、昼食とたくさん食べて胃拡張ぎみだったが何とか完食した。味も決して悪くない。いい思い出になった。
 友人に「只今カシオペア乗車中」とメールを乱発した。中にはカシオペアをパソコンだと思っている人もいた。所詮、鉄道関連の一般人における知名度とはそんなものだろう。いよいよ廃止となる来年3月になれば誰もが知る存在となる。
 テレビでJリーグの横浜FM対FC東京を見る。元日本代表DF中澤が元気だ。それにしてもあれほどダさいと思っていたユニフォームの漢字広告も違和感がなくなってきた。おっと、話しは脱線した。鉄道だけに脱線は禁物。

 19時頃開店したラウンジ手前の売店で、カシオペアグッズとしてマグカップとストラップを買った。ストラップはキズがつくのが嫌だから、使わずに永久保存。マグカップはは今使っている100均で買ったマグカップが割れたら使う予定だ。しかしストラップが1080円、マグカップが1580円。デザインさえ考慮に入れなければ、同じようなものが100均で手にはいるだろう。「カシオペア」の文字がブランドを高めているのだ。ブランドは付加価値をつける最高のアイテムである。
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↑マグカップとストラップ
 21時12分、函館を発車。ここからは逆編成になる。機関車がラウンジカー側に連結される。その作業を見るために人が集まっていた。
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↑機関車付け替え作業

【パブタイムで食堂車へ】
 21時40分、パブタイムで食堂車へ。今回はディナーを省いたので、カシオペアの食堂車は初体験となる。カシオペアの食堂車は2階が食堂、1階が厨房になっている。その階下の階段まで行列があったが、2人掛けに座ることができた。チーズ盛り合わせとグラスワインを頼む。外は真っ暗で明かりすらない。こうして一人で飲むのも悪くないが、やや寂しい。相席を期待したが、まだテーブルは2脚の余裕がある。ワインだけでは足りずカクテルも頼んだ。強かに酔って、パブタイムで幸せな気持ちになった。実は筆者はパブタイムというのを週末に実践している。つまり夕食を終えてから22時頃に酒とおつまみで一杯やるのである。健康には決してよくないだろうが、仕事の疲れを癒される気がする。特に夏場にウイスキーの氷が溶けて「カラン」と音が鳴るのが好きだ。
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↑パブタイムの食堂車
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↑4人テーブル
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↑窓側
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↑チーズ盛り合わせと白ワイン
 今夜のカシオペアはほぼ満室。阪急旅行社かクラブツーリズムか忘れたが、カシオペアツアーの団体客がいる。こういう団体客は利用率の悪い札幌から上野行きの上りに回される。全体として2人組が多く、カシオペアという豪華列車があるから乗ってみよう、しかももうすぐ廃止になるんだって、というノリの客が過半数を占める。あとは鉄道ヲタクが4分の1。インタビューした訳ではないが、聞き耳を立てると、何度も乗っているヲタクは少ないようだ。これはトワイライトエクスプレスや北斗星のように予約の取りやすい開放式B寝台がなく、2人1部屋のオール個室A寝台であることが影響しているのだろう。
 部屋に戻る。3号車から11号車までかなりの距離がある。ミニロビー、車掌室、自販機コーナーを通過する。ミニロビーは質素な作りで利用者はいなかった。
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↑ミニロビー
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↑自販機
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↑車掌室
 ベッドをセットする。この部屋は2人個室なのでベッドは二つある。一つは窓に平行にある。これはソファーの座面を出すことによりベッドに変換する。もう一つはドアと反対側に窓と直角方向にある。つまりアルファベッドのL字型で、Lの角がお互いの頭を近づけ合う形となる。
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↑これが寝間着
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↑まずはドア側をセット
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↑次いで反対側をセット
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↑シーツを敷いて完成
 22時50分、青函トンネルを抜けた。線路幅が広い新幹線が走れるように、レールが外側に増設されている。いわゆる三線軌道が確認できた。
 22時56分、まばゆい奥津軽今別駅。開業前の新幹線の駅である。電気がついているということはこれから試験運転を行うのだろう。
 しばらく暗闇の中の明かりを見つめる。やがてそれにも飽きて、カーテンを下ろし、0時30頃眠りに入った。

【カシオペアで迎える朝】
2015年9月20日日曜日。
 揺れでたびたび目が覚ましながらも、目覚まし時計をセットした6時7分に起きた。こんなに早くに起きたのは、朝食が6時30分からだからだ。洗顔して3号車食堂車に向かうと、もう順番待ちの行列が隣の4号車近くまで伸びていた。行列の状況は昨日のパブタイムと若干長いだけであるが、列は全く進まなかった。朝食は洋定食か和定食でコース料理のような段取りになるので、事実上の入れ替え制になっているのだ。
 暇だったので以前行った店の食べログを投稿した。並んでいる人は「新聞を持ってくればよかった」などと言っている。新聞は各ドアに配達されていた。この日の朝刊の一面は「安全保障法案成立」だった。
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↑配達された朝刊
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↑この日の一面
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↑食堂車入口
 7時40分、待つこと1時間。ようやく席にありついた。それも相席。ただそれは望むところであった。相席になったのは行列で私の前に立っていたご夫妻であった。「カシオペアは初めてですか?」と聞くと「初めてです」と言っていた。話を聞くと、富裕層とお見受けした。和歌山といえば、みかんと梅。それと和歌山電鐵の猫駅長のたまが亡くなったこともご存じだった。
 収穫だったのは彼らに自分の書いたブログを宣伝できたことだ。
 和定食と洋定食を選べる。筆者は洋定食にした。朝日が眩しい。
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↑メニュー
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↑洋定食
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↑どちらにもコーヒーが付く
 部屋に戻る。ベッドを直す時間がない。ラウンジカーに行く。ラウンジカーは人が一杯いるだろうと思いきや、メタボの男がビデオを置いて動画撮影していたのを含めて3人だけだった。大方の東京人にとって見慣れた風景を撮っても仕方がないのだろう。外はいい天気だ。
 大宮ではいったん降りて外からラウンジカーを撮る。終着上野では人が殺到していると思ったからだ。
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↑大宮でラウンジカーを撮る
 通過する駅のホームから走っているカシオペアを撮っている人がいる。ここに限らす、郡山あたりからカシオペアを撮ろうと沿線にカメラを携えたファンが砲列をなしていた。筆者もカシオペアに乗ることはもうないだろうが、その勇姿を撮るため上京しようと思う。

↑「まもなく上野到着」の車内放送(スマホ再生不可)
 田端を通過してからはずっと動画撮影した。やがて上野の広い構内に進入する。カシオペアは行き止まりの地上ホームに到着する。ラウンジカーは最後尾だからホームの端の一番遠いところになる。お迎えのカメラ小僧も数少なく、暗い構内に入ったらと思ったら、列車は停止した。定刻9時25分上野到着。もっと多くのカメラ小僧に迎えられながら、到着するものと思っていたのでちょっと呆気なかった。
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↑カシオペア上野に到着
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↑ラウンジカーにも人が集まる
 上野に着くとカメラの放列だった。人気のなかったラウンジカーにも人が集まりはじめた。乗車組は車体に描かれたカシオペアのロゴやデッキをバックに記念撮影している。もっとも人気があるのは機関車周辺で、いつまでも人の輪が途切れることがなかった。とにかく人が写らないように撮るのが至難の業だった。カシオペア最後の勇姿を撮ろうというわけだが、そんなに何度も撮る人がいるとは思えない。首都圏の人口の多さを思い知らされた。
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↑ホームのこの乗車位置ともまもなくお別れ
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↑機関車は北斗星仕様
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↑スイートルームを撮る人
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↑辛うじて砲列をかわす
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↑東北路を駆け抜けた機関車
 しばらく上野駅構内を散策して、さっきまでいたホームに戻ってくると、もうカシオペアの姿がなかった。車庫に戻って車両整備。ホームは元の静寂さを取り戻していた。


↑乗車記を動画でまとめてみました

【終わりに】
 こうしてカシオペアの旅を終えた。トワイライトエクスプレスの重厚感、北斗星の昭和感とは違う現代の寝台列車という感じだった。文中で述べたがちょっとインテリアが軽すぎる感じがする。あくまでも個人的な意見だがトワイライトエクスプレスの方が好みであった。あとあまり満足感がなかったのは、本来2人部屋を1人で利用したことやネットオークションで寝台券を入手し予想外にお金が掛かりすぎたということがある。相撲でいえば立ち会いの変化技で勝ったような気分だ。もし本来の利用であれば異なる印象を受けたはずだ。
 もうまもなく廃止となるカシオペアに改善を要望してもしかたがない。このままの姿で2016年の3月までまっしぐらに走ることだろう。
 ただカシオペアの車両はまだ新しいので、定期仕業終了後も臨時列車として何度か復活するはずだ。新幹線が開業すると青函トンネルに余裕がなくなるので、札幌行きの臨時列車として運行するのはそれほどの機会はないだろう。JR東日本としてはカシオペアを豪華さで遥かに凌駕するクルーズトレイン「四季島」の方に力を入れたいから、北海道との乗り入れはそちらを重視するかもしれない。
 それであれば、臨時カシオペアはJR東日本管内だけの運行にすればいいのではないか。筆者が提案するのは、上野から従来通り東北本線を北上し、青森から新潟を目指すのである。距離は約1200kmでほぼ上野-札幌間に匹敵する。どうせ回送するのなら新潟から上越線で上野に戻るのもいい。この場合約350km加わる。これを普通乗車券では乗れない団体貸し切り列車として運転する。旅行会社に催行をまかせてもいいが、JR東日本がチケット販売会社を設立して、ヤフオクのように入札形式で「乗車権」を売るのもいいだろう(法的にそれが許されるのかは不明)。こうすれば高くても乗りたい人はお金を出すだろうから、今よりも遥かに収益性がよくなるはずだ。明るいうちに荒涼とした日本海側や気象の変化が激しい上越線を通過するルートはきっと人気がでるはずだ。そうなれば中間車にもラウンジが欲しい・・・。愛称はカシオペアはやめてかつて羽越本線を走っていた夜行急行「天の川」を復活させて・・・。
 まだまだカシオペアは筆者の夢の中を駆け巡っている。銀色の寝台特急の物語はまだ続くだろう。
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↑カシオペアの復活はこの上野駅から
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