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大阪都構想に関する私見 [政治・経済]

 橋下大阪市長の提唱したいわゆる「大阪都構想」は、まずは行政区を公選制にする形を整える法律が国会で成立し、また公明党が構想の是非を問う住民投票が2015年5月に実施することに賛成したことにより、いよいよ具体化しようとしている。橋下氏による大阪都構想は、今まで大阪市と大阪府が重複して整備していたインフラ整備を大阪府に一元化し、大阪市は解体した上で、現行政区は統合して東京23区のような特別区とし、区議会、区長を公選とし、住民サービスに特化する。府独自の課税を大幅に認める代わりに、国の出先機関を府に統合し、交付税交付金を廃止する。中央官僚の関与を狭め、道路整備、水道、施設などは財政規模の大きな府が担当するというのは理に適っている。いずれは水道、交通局、サービス部門なども民営あるいは独立行政法人化して行政システムの効率化を図っていくことだろう。
 だが橋下氏が「大阪都構想」にこだわるのは、肥大化した大阪市を解体するのが主目的だろう。大阪市は歴史的に多数居住する在日朝鮮人や同和地区のいわれるがままに、生活保護の拡大や優遇措置などで財政支出を繰り返し、膨大な税金が彼らのために使われているという。筆者は大阪環状線をよく利用するが、最も乗降客の少ない芦原橋にエレベータが設置されたり、関西線だけで十分なのに、環状線にも今宮駅が設けられたりと、「何か大きな力」が働いているのではないかと疑問に感じてしまう。地下鉄の今里筋線が本当に必要だっただろうか。
 大阪市が解体すれば、新たに設けられる特別区に市職員が雇用されることになる。雇用条件などは大幅に見直され、人員の最適化も行われるはずである。そうして未だ隠然とした力を持つ彼らの息の根を止めることになるだろう。
 5月に「都構想」の住民投票が行われる。世論調査では賛否拮抗している。これまで甘い汁を吸ってきた人や、橋下市政になって仕事が多忙になって給料が減った現市職員、それに橋下氏に嫌悪を感じている人、それと都構想の意味を理解していない人は反対だろうが、ほとんどの市民は府市二重行政の非効率や、大きな力の存在を感じており、「都構想」の住民投票は賛成という結果になるのではないかと管理人は考えている。
 ただ橋下氏は大阪都という名称に拘っている。都がダメなら州でも構わないから、とにかく変えようという主張だ。もちろん、現在の法律では都道府県の名前を変えることができず、新たな法律の制定が必要だ。おそらく橋下氏としては大阪都への賛否を問う住民投票を実施して、その結果を得て法律の改正を迫る考えだ。しかし大阪都という名称には東京都の石原元知事や世論さえも支持を得ていない。都の本来の意味は大きな都市ではあるが、一般的には天皇陛下のおわす場所という印象が強い。都がふたつあるのは不自然だと考えるのは管理人も同意見である。逆にいうと橋下氏の狙いはそこにあって、大阪を日本の副都にして、地位向上を図る意図もあるのだろう。しかしのちに議論されるであろう道州制を考えると、近畿地方は近畿道、関西州という名称を名乗ることが考えられる。それなのに大阪州とか大阪道というのは不適切であろう。
 都道州以外の府に代わる名称を考えてみる。しかしなかなかしっくりした名称がない。
 大阪藩、大阪郷、大阪院、大阪団・・・。使えそうなのは大阪連ぐらいしか思いつかない。大阪連立大学、大阪連立図書館、連道・・・。これは語呂も何とか我慢できる。そうだ、「連」より旧字の「聯」の方がいいのではないか。当用漢字ではないものの漢字第1水準だ。
 でもやはり違和感がある。大阪府が一番しっくりくる。頭に「新」を付けて、「新大阪府」でどうだろうか・・・・。そうなると京都府との違いをどう整合するのかが問題だ。数年前、京都府は滋賀県との合併を持ちかけたことがある。歴史的にも結びつきが強く、府庁のある京都市と県庁のある大津市は隣接している。京都府知事は府庁は大津市にしてもいいとまでいっていた。しかし滋賀県の反応は冷淡だった。これは単純に滋賀県が埋没してしまうのを嫌ったからだろう。
 しかし、今後人口減少社会を迎える中、県を合併し、財政基盤を強くしていかないと、社会保障やインフラ整備に遅れをとり、中央集権社会から脱却して、独自の財政基盤を築き、国外からの投資を呼び込まないと、経済は活性化しない。元々日本は江戸時代以前は各藩が独自に財政を運用し、幕府がそれを所領安堵していた。さらに統合の象徴としての天皇は、庶民からは遙か遠くではあるが存在していた。江戸時代にできたことが、今の時代にできないことはないだろう。
 話しは長くなったが、京都府、滋賀県、奈良県、和歌山県は合併し、近畿州、もしくは近畿道とするのはどうだろう。これなら大阪府は堂々と府を名乗れる。特別区の存在する都道府県は「都」または「府」で、首都は「都」を名乗るとことになる。州または道は、北海道のように広い範囲の都道府県を意味する。管理人個人的には近畿州よりも近畿道の方がいいと思う。
 さて合併するとして、道庁をどこに置くかが問題だ。地理的または人口重心的には奈良市北方に置くのが適当だろう。リニア新幹線の名古屋から西は、三重県が亀山付近でほぼ確定、大阪府の終点は新大阪で間違いない。しかしその中間を京都にするか奈良にするかで一本化が進んでいない。
 そこで奈良市と京都市の中間の京田辺市か城陽市あたりに、道庁を中心とした政治都市を建設し、そこにリニアの停車駅を設けるのである。ここなら、亀山と新大阪をほぼ直線に設定することができる。京都市も奈良市も地下には埋蔵文化財が数多く、建設には多大な時間と費用がかかるだろう。ここなら土地も安く、地上に駅を設けることができる。京都と奈良の連絡にはすでにJR奈良線と近鉄京都線、大阪方面にはJR学研都市線がある。またこれでも不足するようならけいはんな線を東に延長することも視野に入れられよう。和歌山方面のアクセスはJR和歌山線が貧弱すぎるが、京奈和自動車道の整備が進むし、新宮方面からは距離的に近くなり、かえってバランスが取れるだろう。だいたい、一般市民が府県庁に用事があることはほとんどない。
 最終的に思考を進めると、この近畿道に兵庫県が参加し、新たな近畿道となるかもしれない。このときはもう図体がデカいだけでそのように名乗っているだけで、実質的な権限は県と同じである、道という名称は捨て、国から大幅な権限が委譲が行われた近畿州となっているかもしれない。このときこそ州を名乗るべきだろう。州都はもちろん城陽市付近である。アメリカの州都はその州の最大都市ではないことが多い。例えばカリフォルニア州の州都はロスアンジェルスではなく、サンフランシスコ北方の小都市サクラメントにある。日本では山口県が山口市が県都に特化した政治都市であり、経済的には下関市と岩国市に依存している例がある。
 大阪府と近畿州の両立も問題となるかもしれない。本来であれば、近畿州の州都としては大阪がふさわしいからだ。しかし特別区導入により府庁が旧大阪市から動くことができないことを考えると、大阪府が近畿州に参加することは難しい。関東の中の東京都のように、関西の雄都としての大阪府として方が独自性を発揮できるかもしれない。
 私は和歌山県人であるが、これくらいのことをしないと日本は活性化しない思う。自分としては和歌山県という名称を失うのは残念ではあるけれども、地方創世といって補助金をばらまくだけでは景気は浮揚しない。
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