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大型二種免許取得記~中篇~ [資格]

・前篇のあらすじ  合宿にて大型2種免許の取得を目指した筆者だが、本人の予想以上に技量が低く、予定していた11日間では卒業できず、それどころか仮免許も手にできない事態となった。そしてせめて仮免許を取得を目指し、合宿最終日の修了検定を迎えた。
大型二種免許取得記~前篇~

 第10日/8月17日
 朝起きたときから体調が悪かった。金曜日に受けた前回の修了検定の方が体調がよかったくらいだ。はじめから体調不良を言い訳にしているようで、今回も落ちるような気がする。
 9時、教室で所長による検定の説明。「日曜日に検定をやってるのは徳島県ではここだけだ」と自慢する。日曜日だというのに検定受験者は3名のみだった。
 今回の検定員は中条静夫に似たH教官だった。H教官はポイントを突いた優しい指導で筆者のお気に入りだ。不合格にした検定員は以後の検定で担当しない。嫌いな教官だと、こちらにも先入観があるのでやらなくてもいいミスをしてしまう。好きな教官の時に通っておかないとダメだなと少しだけ気合いが入った。
 大型2種免許は筆者だけ。女子事務員が監視役として添乗する。
 修了検定は2コース。S字、隘路、路端停止、前回落ちた左折も何とかクリア。これはいけるぞ、とワクワクしながら外周道路へ。しかしここで落とし穴があった。外周道路に出る際、中央線を踏むまいと意識するあまり、左前が脱輪寸前となり、標識にぶつかりかけたのだ。検定員にブレーキを踏まれ、検定中止。つまり今回も不合格となった。前回と違い、ここで降ろされることなく、予定されたコースを走らせてくれた。
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 前回1分で終了した修了検定。今回は3分保ったから大きな進歩だが、とても喜んでいるような状況ではない。
 合否発表の待合室で、所長が近づいてきて、「残念な結果になりましたね。でもかつて4回落ちた人もいるんですよ」と慰めてくれた。「俺は鳴門で伝説を作りに来たんだ」というと、隣にいた見知らぬおじさんに笑われてしまった。
 明日から仕事だ。伝説づくりは中断することになる。今後の段取りとしては合宿は継続し、一時帰宅という措置となる。帰宅している間、宿舎は利用しないので、宿泊費は必要ない。土曜日に補講を受けて、日曜日に修了検定を受ける。この1泊2日の合宿を修了検定の合格まで続けることになる。
 13時、筆者はクルマで帰宅の途についた。鳴門北インターより神戸淡路鳴門自動車道。盆休みの最終日とあってサービスエリアは混雑していた。須磨から京橋まで渋滞。阪神高速湾岸線が須磨まで延長しない限り、この渋滞は解消されないだろう。湾岸線に入ると順調だった。
 帰宅後、ビール付きの夕食を食べながら、両親に顛末を報告。親からは「そんなもの途中で投げ出せ。やめてしまえ。今更バス免許をとってどうする。」と言われた。そんなことを言われるとますます取りたくなってしまった。

 第11日/8月30日
 再度の徳島行きは2週間後となった。今回は自転車で行くことにした。8時半発の南海フェリーに乗る。
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↑南海フェリー
 夏休み最終日に近い。座席は6割程度埋まっているようだ。自転車は車両甲板の後方に置かれるので、最後の方に追い出される。なので船が徳島港に接岸しても客室でのんびりしてたら、船員に促されて、甲板に降りた。
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↑車両甲板で待機
 1時間ほど自転車で走って、鳴門自動車教習所に着いた。
 昼食をマクドナルドでとってから、15時より3回目の補習。2週間のブランクがあるのでまずは外周を2周回る。左折で脱輪、ギアチェンジミス、左ミラー接触をやった。大いに不安を感じる内容であった。S教官はとにかくゆっくり落ち着いてやることとアドバイスしてくれた。
 夕食後、ひとりカラオケに行った。2時間でも3時間でも同じ料金なので3時間歌った。こんなに歌ったのは初めてある。3時間歌うなんてまるでプロの歌手みたいだ。しかし歌は下手なのでお金は取れない。そして今の自分の運転はお金が取れない。ここまでの検定員はそう判断しているのである。そんな中途半端な自分に乾杯して、明日の3度目の検定に挑んだ。
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↑カラオケWAVE

 第11日/8月31日
 通常より多く受けた補習のおかげでバスに乗る機会が増えて、その分経験値が上がっているはず。検定は確かに緊張するものであるが、これも場数を踏むことによって、平常心で挑めるはずだ。それは合格の可能性を高めるものであると思われた。しかし誰が言ったのか知らないが「2度あることは3度ある」という。この伝でいくと3度目の不合格はありうることになる。
 そんなつまらないことを考えながら、3度目となる所長の説明を聞いた。「まれに検定に落ちる方がいらっしゃいます」などという。それは筆者のことだ。まさか2度も落ちている莫迦がいるとは、他の受験者は思いもしないのではないだろうか。
 今日の大型2種は3名の受験者がいる。筆者は2番のくじを引いた。最初に前の人の検定の添乗をやることになる。検定は3コースだ。修了検定は日、火、木、金に実施されるが、どうやら3、2、1の順で割り振られているようだ。
 その男の検定が始まった。なかなか上手い。隘路は入れるのを失敗していたが落ち着いて幅寄せしていた。およそ不合格など考えられない出来だ。あとで聞いたらトラックの運転経験がないそうだ。彼曰く、トラックの経験がある方が教習時間が短いために苦労するという。
 さて筆者の番だ。S字から抜けたとき外に大きく膨らんでしまい、本来検定中止になるところが、「ふらつき運転」の減点ですんだ。隘路は1回で決まった。その後も課題を順調にこなす。あとは坂道発進さえミスらなければ、合格が見えてくる。
 しかしここで落とし穴があった。坂道発進の坂路に入る前の右折で中央線を踏んでしまったのである。検定員にブレーキを踏まれ検定中止。左折は何度も失敗していたので意識していたが、右折も車体が大きい分ちょっと外側をねらわないといけないのにそれを怠っていたのだ。
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 またしても不合格。予想外の展開だ。たださすがに「3度あることは4度はない」と根拠のない自信は芽生えてきた。
 待合室で合否発表。テレビモニターを注目する。「大型2種1、2、3」と表示される。その後、筆者の受験番号2がその後に消え去った。「おっ、お情けで合格か」と淡い期待も一瞬で崩壊した。
 所長に「今後どうなさいますか?」と聞かれた。ちょっとカチンと来て「諦めるつもりはありませんよ」というやや強い口調で返した。所長は「再教育用の座学を受けるか」という意思確認だったらしい。筆者は芽生えた自信を信じることにした。
 カレーライスの昼食を食べて、宿舎をチェックアウト。
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↑昼食のカレーライス
 13時半、南海フェリーは徳島港を出航した。
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↑徳島港の南海フェリー

夏休み最後の日曜日とあって船内は混み合っている。これだけの客があれば廃止するなど考えられない。和歌山の政治家は紀淡海峡大橋の建設を目指しているようだが、そんな維持費のかかる採算の合わないものを作るんだったら、フェリーに補助を出した方がいい。南海地震が発生したら、橋だと崩壊する可能性があるが、フェリーなら岸壁の修復さえできれば復旧できるからだ。南海フェリーを利用しているうちに愛着が沸いてきたようである。
 高校軟式野球大会の準決勝はサスペンデッド延長50回で決着し、同じ日に行われた決勝で、延長を戦った方の高校が優勝したという。筆者の延長戦はまだ決着がついていない。
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↑延長45回でサスペンド時の新聞

 第12日/9月6日
 毎度おなじみの南海フェリー。今回も自転車で鳴門に向かう。10時40分に出航した。さすがに夏休みも終わると乗船率は50%ぐらいだった。
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↑またしても南海フェリーに乗る
 教習所までの道で、天気雨に遭遇。昼食はゲンを担いでCoco壱番のチキンカツカレーを食べた。その心は「ここ一番で勝つ」ためである。もうこんなことをしないと合格しそうにないような気がした。
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↑Coco壱番のカツカレーでゲン担ぎ

 14時半に宿舎に到着した。部屋は一時帰宅の度に替わる。
 雨が激しく降り、教習所まで歩く。15時より補習。ミスったのは木の枝にこすったことと、70度カーブで大回りしたこと。これは何とか矯正可能だ。何だか合格への自信が沸いていた。
 先週と同じように、カラオケに行ってから夕食へ。
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↑本日の最高得点
 ちょっとした希望を胸に明日の検定に挑んだ。

 第13日/9月6日
 天気は快晴。本日の検定の結果も晴れ渡ってもらいたいものだ。
 コース説明は4度目とあって覚えてしまいそうであった。木の枝に当たったら減点はあるのかと質問すると、ミラーが歪んだら検定中止になるとのことであった。
 10時10分、いよいよ、検定が始まった。今日は2コースであった。過去3度の検定、3度の補習の成果を見せるときが来た。
 採点は路肩発進からではなく、最初の直線走路から開始する。まずはS字。これは得意だ。次に隘路。左折隘路は自分の十八番でほとんどミスした記憶がない。次に小回り左折。これを超苦手にしていたが、場数を踏むことによって克服した。その後脱輪しそうになったが、ギリギリ踏ん張る。
 次は路端停止。ポールに近づきすぎ、発進時にリアオーバーハングに接触しそうになった。しかし何とか突破。次に鋭角左折。やや大回りになったもののクリア。直線加速も30キロまでどうにか出せた。坂道発進の前にエンストがあったものの減点のみですんだ。踏切、一時停止も無事通過。中央線を踏んでいたが、ここは黙認のようだ。交差点も信号が青で、余計なシフトチェンジをしなくてもすむからラッキー。障害物を無難によけて、中央線を踏むことなくゴールを目指す。最後の外周道路からの左折も何とかクリア。最後の目標停止も問題なし。
 検定中止がなかったし、あとは持ち点が60点残っていれば合格となる。検定員の講評。「だいぶここまで苦労されているせいか、運転でいっぱいいっぱい。安全確認を怠らないように」というだけで合否については言及しなかった。
 11時10分、ついに修了検定4度目にして合格。モニターは見ていないが、合格を確信している。その後仮免許発行の手続きに入った。
 平日であれば即日で仮免許証が発行されて、1日で3限の路上教習が始まる。しかし今日は日曜日なので、仮免許証が発行ができず、教習は初日のシミュレーションしかできない。
 14時より第2段階教習1限目。教習は2名で、3回目の修了検定で一緒だった男性がいた。彼は検定に合格していたはずだが、2週間のブランクを経て2段階の初日。つまり筆者は追いついてことになる。
 シミュレーションの内容は、前年の普通2種と同様で急いで走っても制限速度で走っても3分しか変わらず、事故の危険性が増すというものであった。逆に3分も違うともいえる。「五十歩百歩」という格言がある。五十歩も百歩も逃げたことには変わりがないという意味だが、五十歩と百歩では五十歩も違うとは考えられないだろうか。
 これで本日の教習は修了。
 16時徳島港着。6回乗ると1回無料になるポイントカードが自転車バイクでも適用されることを知る。ウェブサイトには徒歩のみとしか書いていないし、そもそも和歌山港にはポイントカードの掲示はなかった。もしポイントカードの存在を早く知っていれば、次回の帰りのフェリーが無料になったのに残念である。
 徳島港は車両で乗船する場合はドライブスルーとなる。そこでポイントカードを押してもらった。ポイントカードは現金で乗船したのみ適用と書いているが、窓口氏に聞くとカードでも可という対応だった。一貫性がない。
 フェリーから下りると、自転車のハンドルが急に重くなった。前輪がパンクしていた。フェリーの桟橋の段差を乗り越える時に、チューブがリムに挟み込んだようだ。細いタイヤのクロスバイクに重い荷物を背負って乗る場合は、段差は腰を上げてゆっくりと降りねばならないが、それを怠っていたのだ。仕方がないので自転車を和歌山港駅の駐輪場に停めて、電車で帰宅。夕食後、クルマで自転車を回収しに行った。
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↑自転車を置いて電車で帰宅
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↑あとでクルマでパンクの自転車を取りに行く
 帰りにスーパーに寄り「甘くないキレ味」「甘味料ゼロ」「プリン体ゼロ」のチューハイを買った。別に「甘くないキレ味」でなくてもよかったのだが、もちろん理由は祝杯である。

 こうして4度目にして修了検定を突破した筆者。しかしまだまだ困難は続くのであった。大型二種免許は「甘くは」なかったのである。
つづく

大型二種免許取得記~後篇~
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コメント 2

秋山

今鳴門自動車教習所で大型二種の教習中の者です。私も普通一種(中型8k限定)からのいきなりチャレンジです。私の場合8月17日入学で9月4日に修了検定合格(一発合格、しかもこの日は悪天候だったが試験に来た人は全員合格)です。MTに慣れるために中古のMTの軽を練習と通学のためにわざわざ買ったほどです(片道30kmもある)。普免を取ってからのMT歴が1年もないので。ちなみに大型二種を受ける前の7月30日から8月2日まで同教習所でフォークリフト講習(前篇の鋭角コースの写真左端奥に講習所がある)を受けてました。その際の2日目の教官と2回ほど第1段階の際遭いました。実は第1段階の時はずっと咳が出て体調が悪かった(終了検定の時はかなり回復していた)です。
by 秋山 (2016-09-15 22:06) 

umayado

秋山さん、コメントありがとうございます。
このようなつまらない記事を読んでいただきありがとうございますm(__)m

修了検定合格おめでとうございます。管理人は中型限定解除していたので、第2段階の教習時間が短く、技量が積まないうちに卒業検定となり、記事に書いているような徳島-和歌山往復を繰り返すことになりました。
MTに馴れるため軽を買ったとはすごいですね。管理人は北海道旅行の際、MTのBRZをレンタカーで運転しただけでした。ただご体験されていると思いますが、大型車のMTは軽と比べて相当運転しやすいです。だから軽自動車のMTが運転できればトラック・バスは何の問題もないはずです。

体調を整えて頑張って下さい。
by umayado (2016-09-16 00:02) 

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